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【2026年版】シンガポールでクレジットカードは使える?キャッシュレス事情とおすすめの使い方、企業発行カードの特徴も紹介

シンガポールではクレジットカードが多岐にわたり活用されています。家賃の支払いにクレジットカードを利用したり、デビットカードやQRコードなどのキャッシュレス決済に適用したりでき、多種多様な特典を利用してポイントやマイルを貯めることも可能です。

そんなシンガポールのクレジットカード市場やキャッシュレス決済事情について、カード発行会社の情報も含め徹底解説します。

シンガポールのクレジットカード市場

シンガポールのカード決済市場は、前年に引き続き拡大傾向にあり、2025年には6.2%増のS$1,582億(US$1,224億)に達する見通しです。(参考:2025年11月18日GlobalData

内訳をみてみると、決済市場全体で占めるカード決済率は、クレジットカードとチャージカードで67.6%、デビットカードで32.4%に達すると予想されています。

主な変化としては、非接触決済の革新でホーカーセンターや小規模店舗への浸透が進んだこと、eコマースが拡大し、オンライン取引がカード利用を後押ししたこと、PSG補助金により中小企業のPOS導入が進み、受入インフラが強化されたことなどが挙げられます。

全体として、前年に続き、インフラ強化と政策支援がキャッシュレス化を大きく推進しているといってよいでしょう。

シンガポール金融管理局(MAS:Monetary Authority of Singapore)によると2025年第3四半期時点で、カードの保持者は全体で約609万人、二次保有者も約89万人に達しており、一人で複数のカードを持つのが当たり前の社会になっていることがわかります。

シンガポールのクレジットカード業界の動向

シンガポール政府は2014年の「スマートネーション」構想以来、オンライン送金・QR決済を加速させました。これにより、生活の向上に直結するカード決済プロジェクトを次々に展開しています。

クレジットカード市場の成長理由として挙げられるのが政府や銀行による電子決済の推進や決済インフラの整備です。特に決済インフラ面においては、100万人当たりのPOS端末普及台数は53,562台と普及率はアジア諸国の中でも韓国に次ぐ高い水準にあります。これには政府の資金助成金を受けられることが後押ししていると見られます。

次にシンガポールでよく使われている決済基盤について紹介します。

NETS(Network for Electronic Transfers):
全国的に普及率が高いとされている決済ネットワーク。非接触型決済やQRコード決済などあらゆるキャッシュレスに対応し、いまや商取引全体を支える公共インフラと化しています。NETS対応のPOS端末導入台数は、2024年時点で13万カ所以上に上り、幅広い業界で使用されています。

PayLah!:
国内の最大手銀行DBSが提供するモバイルウォレットアプリで、銀行基盤を背景とした高い信用とセキュリティを基に、小規模事業者や大企業まで数多くの顧客を抱えています。あらゆる決済に対応しているほか、顧客管理システムとの連携も進められており、ビジネス面でも大いに活躍するアプリケーションです。

これらの決済の多様化によってクレジットカード業界が大きく躍進したのは間違いありません。今後は、国外での利用範囲拡大による新市場の拡大が予想されているほか、顧客データの解析といったビジネスやマーケティング分野でも大きく発展することが期待されています。

シンガポールで使えるクレジットカード

シンガポールでは、VISAやMastercardなどの国際ブランドがほぼ全ての店舗や施設で利用可能です。

VISAとMastercardは飲食店、ホテル、ショッピングモール、観光施設で広く受け入れられ、お店ごとの違いは最小限です。公共交通機関(MRT)もこのどちらかがあればワンタッチで通過することができます。

一方、JCBやUnionPayは日本人観光客向けの場所では使えますが、地元住民が多いローカル店や小規模店舗では対応していない場合があるので注意が必要です。また、MRTでもこの2種は対応外のため、もしお使いの場合は現金を多少持っていくと安心です。

シンガポールのキャッシュレス決済事情

シンガポール政府は「キャッシュレス社会ではなく、キャッシュを減らし電子決済を増やす」とし、2025年12月31日までに銀行は法人向けの小切手の新規発行を停止、法人用の小切手も2026年末までで廃止すると発表しました。

加えて、ATMでの現金引き出しも減らす方針にしています。政府が支援する即時送金が可能な電子決済「Pay Now」の利用者はシンガポール在住者及びシンガポール企業の80%にも達しています。

一方で日本のキャッシュレス決済の利用率は、2024年に経済産業省が発表したデータによると、未だに42.8%と4割強にとどまっています。このことから、日本と比べてもシンガポールはキャッシュレス決済がとても普及している国だと言えるでしょう。

2025年から始まる決済システムの一元管理

MASとシンガポール銀行協会(ABS)は、2025年6月に新たな決済機関であるSingapore Payments Network(SPaN)を立ち上げ、国内の国家決済スキームのガバナンスを担わせることを決定しました。

これにより、PayNow、SGQR、FAST、GIRO、小切手決済など分散されていた国家決済スキームのガバナンスが一元化され、デジタル決済エコシステムの効率的な運用が始まります。

初期段階では、MASおよびDBSやCitiBankを含む国内の大手7銀行が着手し、SPaNの取引機関への移行は、2026年末までに完全に本格稼働する見込みです。

デビットカード

クレジットカードは非常に便利ですが、気を抜くと使いすぎてしまいがちです。そこで、支払いと同時に口座から引き落としがされるデビットカードの利用についても見てみましょう。

国際通貨研究所が2024年に発表したデータ(アジア諸国の QR コード決済連携の動向)によると、シンガポールのデビットカード保有率は94%、また、「15歳以上の銀行口座保有率」は98%です。

DBS銀行と合併したPOSB銀行(Post Office Saving Bank)によれば、デビットカードについて外貨取引の管理手数料は換算したS$の最大2.65%、シンガポール国内取引においてはVISA/MASTER CARDによる1%の手数料を含んだ2.8%の管理手数料が加算されます。

QRコード決済

シンガポールではクレジットカード利用者の割合が多くはありますが、QRコード決済のシェアも急成長を遂げています。最新の情報では、47%と半数近くがQRコード決済を利用しています。QRコード決済の導入コストなどはクレジットカード決済と比較すると低く、今後も小売店などで利用が増加すると見込まれています。

シンガポールのQRコード決済の主要システムはNETS、PayNow、GrabPayなどで、NETSはホーカーや学校食堂を含む30,000以上のポイントで利用可能です。

2018年から導入のSGQRは複数サービスを1コードで処理し、対応アプリがあればユーザーがかざすだけで決済できます。

2025年にはSGQR+が展開され、これまでキャッシュレス対応がなかったホーカーセンターでの決済スキーム構築に貢献しました。こうした政策により、現在は20万3,000超の加盟店で利用可能です。

ASEAN域内ではシンガポール、タイ、マレーシア、インドネシア間でそれぞれの国を跨いだQR決済が可能となっています。交換レートは支払い前に明確になり、決済手数料は無料です。日本も2025年を目処にASEAN諸国と相互連携利用を可能にする方針です。

クレジットカードの作り方

日本のクレジットカードと同じく、シンガポールのクレジットカードもポイントやキャッシュバックといった特典のある多種多様なカードがあります。銀行やカードの金利も日本よりいいので、機会があれば積極的に作りたいところです。

原則としてクレジットカードは21歳以上であり、必要書類を揃えていれば作ることができますが、発行する上での収入条件が厳しいことがあります。例えばDBSの場合だと、外国人の場合は最低年間総収入がS$45,000必要です。

もちろんカード種類や銀行によって基準が異なるので、まずは発行したいクレジットカードの収入条件をクリアしているのかをチェックするようにしましょう。

【必要書類】
▪有効なパスポート(6か月以上有効が望ましい)
▪就労ビザ(Employment Pass / S Pass / Tech Pass 等) のコピー(有効期限があるもの)
▪最新の給与明細
▪名前と住所が記載された公共料金か電話料金の支払書、または銀行取引明細書
※参考:DBS Credit Card

大手銀行の場合は、SingPassを持っていればオンラインで申請できます。(支店で相談しながら書類を出すことも可能)

クレジットカードによって必要書類が異なる可能性もあるので、申請前に必ず公式HPを確認しましょう。

クレジットカードでポイントやマイルを貯める

クレジットカードを発行する大きなメリットに支払に付随するポイントやマイルがあります。

例えば、Citi Cash Back+ Cardは、利用額の1.6%のキャッシュバックがあり、提携店舗の割引特典もあります。他にも、分割払いやキャッシュローンなどもあるので、大きな出費が必要となった場合にとても便利です。

家賃をクレジットカードで支払うこともできる場合もあり、海外にいても多くのポイントを獲得することができます。

クレジットカード企業情報

次に、シンガポールでおすすめのクレジットカード企業を紹介します。

JCB

JCBは日本発唯一の国際カードブランド運営会社です。2024年にはシンガポール大手金融機関の MAYBANK SINGAPORE LIMITEDのカード加盟店でのJCBカードとJCBのタッチ決済(JCBコンタクトレス)の取り扱いを開始しました。

シンガポールには専用の「JCBプラザ・オンライン相談受付」があり、JCB加盟店情報、優待情報そして観光情報までも案内を受けることができます。また、レストランやエステなどの予約の代行も可能です。

優待には人気観光地、テーマパークの割引や一度は泊まってみたいホテルの割引、シンガポールならではのアフターヌーンティーやチリクラブの名店での特典などが豊富で、シンガポールに行くなら必ず1枚は持っておきたいカードです。

JCBでトクするシンガポール旅についてはこちらから

*シンガポールでの発行はできないため、日本滞在中にカードの作成が必要です。

DBS

出典:DBS

アジア全土にネットワークを展開するDBSは、シンガポール開発銀行として創設された銀行です。19か国の280以上の支店を通じて広範囲の金融サービスを提供しています。

2023年には「World’s Best Bank for Corporate Responsibility」、「Asia’s Best Bank for Wealth Management」など数々の名高い賞を受賞しているDBSは、バラエティ豊富なクレジットカードがあり、自分の希望に合ったクレジットカードを見つけられることでしょう。

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三井住友銀行

2005年に中国銀聯との提携を開始し、2008年にはアジア各国の金融機関との提携をすることでグローバルサービスネットワークをすることを目的とした「GlobePass」を設立しています。

アジアでもとりわけクレジットカード市場の成長率が高いことに注目した三井住友銀行は、シンガポールも含めた東南アジア市場に注目し、2014年、三井住友カードの拠点をシンガポールに設置。以来、急速に成長するマーケットの変化や課題に対応した、多様なソリューションを提供しています。

マスターカード

出典:Mastercard

「Mastercard Priceless™️ Specials」を提供し、マスターカード会員は世界中でプライスレスな体験や優待特典などが受けられます。旅行、ダイニング、スポーツ、ショッピング、レジャーシーンにおいて、それぞれのマスターカードステイタスに応じてディスカウントや優待特典があります。期間に応じて特典内容も変更されるため、詳細はホームページでご確認ください。

VISA

出典:VISA

VISAにはクレジットカード、デビットカード、プリペイドカードがあり、世界2,00万台以上のATMで利用できるので、利用可能場所に困ることはありません。

コンシェルジュサービスを特典として付帯するVISAカードを保有するカードホルダーは、24時間365日に渡ってコンシェルジュのサポートを受けられます。旅行やサービスの予約、旅行案内を受けられるので、忙しい中での旅行のプランなども立てやすくなります。また、VISAプラチナカードでは、「Agoda.com」などの提携店をお得に利用できるなどの優待サービスも付帯しています。

AMERICAN EXPRESS

アメックスプラチナカードを所有すると「Platinum Wellness」や「Platinum Golf」にて、スパ特典やゴルフの特典などを通して日々の仕事で疲れた体を労るサービスを利用できるようになります。さらに、AMERICAN EXPRESSのパートナーレストラン(Love Dining Restaurant Partners)で食事をすると割引が適用される「Love Dining @ Restaurants」特典もあります。

そして、シンガポール航空のKrisFlyerマイルが貯まる、The American Express® Singapore Airlines KrisFlyer Credit Cardもあります。カード特典として、ヒルトンホテルでの1泊無料宿泊、対象のシンガポール航空予約でKrisFlyer Elite Gold会員への早期アップグレード(S$15,000以上対象)、S$1ごとの2マイル付与などがあり、シンガポール航空の利用者にとっては有利なカードです。

また、Grab利用においてもS$1につき2マイル付与の特典があります。(2025年12月15日時点有効)最新情報は公式HPをご覧ください。

CITI

出典:CITI BANK

1902年にシンガポールに設立された老舗銀行のCitiabnkは、シンガポールの消費者、企業、政府、機関に幅広い金融商品とサービスを提供するフルサービス銀行に成長しました。Citiabnkが発行するCiti Cash Back+ Cardは、キャッシュバック還元率が1.6%と非常に高く、利用者は数多くの提携レストランで割引特典を受けられることも特徴の一つです。

Citi PremierMiles Cardでは、現地でのご利用S$1ごとに1.2シティマイル、ご利用の外貨S$1ごとに新たに 2.2 シティマイルが貯まる高還元率、空港ラウンジサービスの無料使用(年2回)などの特典があります。

充実したシンガポール生活にはクレジットカードが必須

キャッシュレス決済が普及しているシンガポールでは、有用なクレジットカードが多数あり、QRコードやデビットカードも多く活用されてます。各クレジットカード会社の発行条件や各特典をチェックして、自分のニーズやライフスタイルに適したクレジットカードを選び、上手に使いこなすことが求められます。

●記事内容は執筆時点の情報に基づきます。
●最新情報は公式サイトなどをご確認ください。


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