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【旅行業界】2022年度 シンガポール動向レポート!旅行業界の今はどうなってる?

アジアを牽引する観光スポットやランドマークを数多く持つシンガポール。多くの観光客が集まる国として有名ですが、現在の観光産業の動向はどのようになっているのでしょうか?また、世界から注目の観光国であるシンガポール観光局の施策は、どのようなものでしょうか?詳しく解説します。

シンガポールが観光客に選ばれる理由は

シンガポールは観光産業が豊富

シンガポールは国を挙げて観光産業に力を入れており、世界中から観光客を呼び込むことのできる観光地をたくさん持っています。ファミリー層をターゲットとしたレジャーホテルやビジネス層とコンベンション客を主なターゲットとするマリーナ ベイ サンズなど、あらゆる属性や年齢層に対応した観光資源の開発を今も続けています。

小さな国土ですが、、チャイナ タウンやアラブ ストリート、リトル インディアといった民族の伝統や文化を残す地域、また大型商業施設や免税店などが立ち並ぶオーチャー ド ロードなど、みどころが豊富です。

シンガポールの観光客の推移

出典:シンガポール観光局

シンガポールの観光客の推移は、コロナ前の過去最高を記録した2019年の1910万人から新型コロナ流行を境に減少していきました。そして、2021年に同国を訪れた外国人観光客数が33万人と、過去最低で約98%減少しました。また、コロナ前の通年で約270万人が訪れた2020年と比べると、約88%の減少と大幅に落ち込みました。

しかしながら、観光客は2022年4月のコロナ規制緩和とともに徐々に増加傾向にあります。1〜9月までの観光客数は、約370万人です。四半期別では、第1四半期が24万6145人、第2四半期が約130万人、第3四半期が約220万人で観光客数は8カ月連続で増加しています。それでもまだ過去最高時の約50%の観光客数ですが、今年4月にコロナ規制が緩和されてからは、大幅な増加が続いています。

シンガポール政府観光局長官キース・タンは記者会見で、「2022年は国際往来再開の年だ。観光客歓迎の方向へ転換する。」と強調しています。

シンガポールの観光収入の推移

出典:シンガポール観光局

シンガポールの観光収入も観光客数と同様の推移が見られます。2021年の観光業収入は、約S$19億(約1900億円)と、2020年比で60%減まで落ち込みました。しかし、2022年第1四半期の観光収入はS$13億に達し、前年同期比213%増加しました。ショッピング(前年比373%)や宿泊施設(前年比344%)を筆頭に、すべての主要な要素が前年を上回っています。

シンガポールの観光政策

シンガポールは、観光業を国の政策や重要な収入源として発展させるべく、シンガポール観光局(Singapore Tourism Board)を中心に観光政策を打ち出しています。マリーナベイ・サンズやガーデンズ バイ ザ ベイ、リゾート ワールド セントーサ、ナイト サファリなどは、シンガポール観光局の開発によるものです。

「ツーリズム コンパス 2020」ロードマップについて

「Tourism 2015」は、もともと2004年に策定された計画であり、2015年までに来訪者を1,700万人、観光収入をS$300億にすることを目標としたものです。
①ビジネス:MICE(Meeting, Incentive, Convention,Exhibition施設の略)誘致のため各種優遇制度の整備
②レジャー:マリーナ ベイ エリアの整備やF1誘致
③サービス:医療ハブとしての医療観光産業の振興 の3つに重点を置き、
シンガポール観光局は、インフラ整備や大規模なイベント、旅行商品の開発を支援しました。

「Tourism Compass 20200」はこの「Tourism2015」を補完するものであり、下記4つの方針を打ち出しています。

①常に新しくオリジナルでエキサイティングな観光地の開発
・カラン リバーサイドの再開発:公園や3000室のホテルなどを新設
・マンダイ地区:シンガポール動物園やナイト サファリの周辺での生物多様性を
アピールするプロモーションの実施や
施設の拡充
・ジュロン・レイクサイド:
行楽地として開発を促進
科学技術を紹介するシンガポール
サイエンス‘‘センターを中心に、
ジュロン ゲートウェイに隣接する水辺に
家族向けの娯楽施設を整備
ホテルや商業施設、アトラクションを
順次開設

②既存施設の再興および再開発
・チャイナ タウンのWi-Fi環境整備や
レストラン街の改装
・オーチャード ロードを世界最大級の
ショッピングエリアにするための再開発

③アジアの周辺国の活力を取り込む
・近隣アジア諸国に島が数多くある立地を生かすことのできるクルーズ産業に注目
シンガポール発着のレジャークルーズ船の充実を図り、アジアの中心的な
クルーズ寄港地を目指す

④国際競争力の強化
・ホテルや観光業の人材育成や国際競争力の向上のために、業績を評価する賞
(ベストホテル大臣賞・ベストレストラン大臣賞など)を新たに創設

シンガポールの入国条件は

ビザ・税関に関する入国条件
日本国籍を持っている方は、レジャーや商用の場合、シンガポールの入国にビザは必要ありません。
税関の入国審査官の裁量で14日〜30日間の滞在許可をもらうことができます。
※パスポートの残存有効期間は、シンガポール入国時より最低6カ月が必要です。

コロナに関する入国条件
2022年8月29日よりすべての渡航者は、隔離措置なしで旅行が可能になりました。
下記の通り、ワクチン接種が完了している渡航者とワクチン接種の完了していない渡航者で必要書類などが異なっています。

【ワクチン接種が完了している渡航者ならびにワクチン接種が完了していない12歳以下の子ども】
 ・ワクチン接種証明書(英文)
・トレーストゥゲザー・アプリ(Trace Together App) をダウンロードし、
プロフィールを登録
・到着3日前から、入国管理局(ICA)のウェブサイトの公式・無料eサービスにてSGアライバル カード/健康申告書をオンラインで提出

【ワクチン接種が完了していない渡航者】
・新型コロナウイルス感染症の治療を補償する旅行保険、最低S$3万の医療保険に加入
・出発2日前以降に、PCR検査または
専門家が実施する抗原迅速検査を受け、英文の陰性証明書の入手が必要

シンガポールの日系旅行会社のご紹介

ビジネスや海外赴任で旅行会社を利用したい時、頼ることのできる日系の会社を知っておくと安心です。

シンガポール郵船トラベル株式会社 (YUSEN TRAVEL (S) PTE. LTD.)

シンガポール郵船トラベル株式会社は、航空券やホテル、車のチャーター手配、日本向け贈り物の手配(蘭の花・マンゴー・冷凍トロピカルフルーツ)など、シンガポールで旅行サービスを提供している会社です。シンガポールからの急な出張やシンガポールへの赴任や帰任の渡航業務などを安心して任せることができます。

日系会社ならではの細やかなサービスや問い合わせへの迅速な対応、営業時間外の緊急の旅程変更、新規航空券手配、ビザの手続きの代行も可能です。煩雑な手続きも日本語で問い合わせすることができるため、安心です。

<企業情報>
シンガポール郵船トラベル株式会社 (YUSEN TRAVEL (S) PTE. LTD.)
住所:391A Orchard Road, #09-03 Ngee Ann City Tower A, S238873
最寄り駅:Ochard駅
電話番号:6732 1511
営業時間:月〜金: 9:00~18:00
(昼休み 12:00~13:00)
定休日:土日祝
WEBサイト
企業情報の詳細・お問い合わせはこちら

2022年 回復の兆しのシンガポール旅行業界

シンガポール観光局の開発により、年々観光者や観光収入を増やしているシンガポール。しかし、新型コロナウイルス拡大の影響で状況は一転しました。2020年や2021年は厳しい年となりましたが、ようやく2022年度はゆるやかに復活の兆しを見せています。このままでは終わるはずのない、シンガポールの底力。完全復活が待ち遠しいものです。

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●記事内容は執筆時点の情報に基づきます。
●価格は2022年10月19日現在の為替相場(S$1=105円)で換算表示

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