SJ60を新たな起点に、進化するJCCI、広がる価値-柿原 大輔(シンガポール日本商工会議所 会頭)
56社から始まった半世紀の歩み

質問:貴団体がシンガポールの発展と共に歩む中で直面した、最大の試練やターニングポイントはどのようなものだったのでしょうか?
1969年、日系企業56社により設立。70年代の高度成長と共に拡大し、1998年には史上最多の883社を記録しました。しかし、アジア通貨危機による製造拠点優位性低下、業界再編、リーマンショックを経て2009年には719社まで減少しています。近年はビジネスコストが高騰する一方、ASEANハブとしての価値が再評価され、現在は約760社の会員を擁しています。
経済と文化でつなぐ、日星の絆
質問:今も変わらず「DNA」として受け継がれているこだわり・そこに込めた想いについてお聞かせください。
JCCIには「経済」と「文化」の2つの柱があります。経済面では、日系企業の活動を通じシンガポール経済の発展に貢献し、日星経済交流の促進と当地日系企業の発展を使命に活動しています。文化面では、1990年に海外日本商工会議所として初めてJCCI Singapore Foundationを設立し「地元社会との融合、地元企業との調和ある発展」を実現すべく文化・芸術・教育・スポーツ分野にS$1,110万以上を寄付し、計57名の留学生を支援しました。草の根活動が評価され、政府関係機関から多くの表彰もいただいております。
次の60年へ、共に築く新たな価値
質問:次の10年、20年でどのような足跡を残そうとしていますか?
本年はSJ60、すなわち日星外交樹立60周年の節目の年です。市場としてのみならず、イノベーション、サプライチェーン再構築、貿易体制再編、地政学リスクヘッジなど、シンガポールをハブとするASEANのポテンシャルが改めて注目される今、JCCIは「進化するJCCI、広がる価値」を基本方針に、会員企業への実利ある経営支援の強化、シンガポール政府機関との対話深化、新たなネットワーク創出を進め、両国の発展に貢献し続けてまいります。
シンガポールのここが好き!
質問:シンガポールの文化・街の在り方、特にここが素晴らしいと感じるところは?
素晴らしいと感じるのは、根底にダイバーシティの価値観が強く根付いている点です。多民族だからこそさまざまな違いを持つ人々を受け入れ、互いに切磋琢磨しながら価値観の多様性が活力を生み出していると感じています。
Profile:インタビュイー紹介

シンガポール日本商工会議所 会頭 (Japanese Chamber of Commerce & Industry, Singapore President)
柿原 大輔(Daisuke Kakihara)
大分大学卒業後、日本たばこ産業を経て住友商事入社。米州勤務後、2020年に人事部長兼グローバル人材マネジメント部長。2023年に来星、アジア大洋州住友商事グループCFO&CAO、シンガポールオペレーションCEO。2026年3月にJCCI会頭就任。
| ■シンガポール日本商工会議所(Japanese Chamber of Commerce & Industry, Singapore) |
| ◉設立目的 ①日星間の経済交流を促進すること ②シンガポールにおける日系企業の発展に寄与すること ③会員相互の交流・親睦を図ること 🏢住所:6 Shenton Way #17-11 OUE Downtown 2 S068809 📞電話番号:6221 0541 🕚営業時間:月~金 9:00-17:00 📅定休日:土日祝、年末年始、12月24日午後、旧正月大晦日午後 📩E-mail:info @jcci.org.sg🌐WEBサイト 📱Facebook: @JCCI.Singapore |
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