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異業種交流会とは?シンガポールでの異業種交流会のメリット7選と活用方法を徹底解説!

グローバルなビジネス都市シンガポールにおいて、異業種交流会はビジネスの視野を広げ、自己成長・ネットワークを拡大する重要な場です。本記事ではそのメリットと活用法、実際の運営情報に至るまで幅広く詳説していきます。

異業種交流会とは?

異業種交流会とは、異なる業界・職種のビジネスパーソンが一堂に会し、情報や経験を共有し合う場です。近年はオフラインに加えオンラインやハイブリッド型も主流となり、多様な形式で開催されています。

特に海外ビジネス経験や幅広い人脈が求められるシンガポールでは、多国籍なネットワーク作りに有効な機会として注目されています。

異業種交流会のメリット7選

異業種交流会で大きなメリットといえば、以下の7点が挙げられます。これらをしっかりと意識し、行動につなげることで大きなビジネスチャンスに恵まれることが期待できます。

情報交換

異業種交流会最大の強みは多様な視点・知見の情報交換にあります。普段の業務では得られない業界横断の事例やノウハウを直接聞けるため、自社のビジネス課題突破のヒントが得られます。

特にグローバル化とデジタル化で競争力を高めている企業人との情報交換は貴重です。IT業界などは絶えず情報がアップデートされるため、最近のトレンドや対応の仕方などを聞くことはたとえ業種が違ってもエンジニアにとって大変有意義です。

人脈づくり

異業種交流会の最大のメリットは、他業界・他分野で活躍するビジネスパーソンとつながることで、新たな人的ネットワークを形成できることです。

幅広い人脈が得られることで、課題解決の糸口を見つけたり、スキルを吸収したりするだけでなく、さまざまな背景の人との交流を通じて、視野が広がり、創造性も刺激されます。

ビジネスチャンス

異業種交流会では、思わぬ分野との連携や顧客獲得といった新しいビジネスチャンスが広がります。自社サービスや製品の異業界展開など、具体的な事業シナジーの可能性も高まり、新たな市場の開拓や業務提携にもつながることもあります。

こうしたネットワークは自身や組織の成長、ビジネスチャンスに直結することも少なくありません。また、自己紹介やプレゼンの場としても有効で、認知度アップにもつながります。

モチベーションアップ

異業種交流会では、向上心の高い人々と出会うことで自分の仕事へのモチベーションを高めることができます。多彩な経歴やキャリアを持つ参加者から刺激を受け自分の視座が高まることで、日常業務のモチベーション向上や新たな挑戦意欲が生まれやすくなるのです。

逆に相手もこちらの意見に感化されることがあるため、そうなれば自身の体験やコミュニケーション能力に自信を持つことができ、いい相乗効果が生まれそうです。

また、リモートワークや一人仕事が多い人にとって、異業種交流会は精神的なリフレッシュにもなります。特に個人事業主やフリーランスは同僚との会話やミーティングなどに参加する機会が少ないため、こうした場がいい意味でその後のよりどころになる可能性があります。

視野の拡大

異分野のトップランナーや最新トレンドを知ることで、視野が広がり、創造性や柔軟な発想力の育成にもつながります。同じ業界同士の交流でも学ぶことが多いですが、やはり異業種では業務体制や顧客層、マーケティングの仕方が違うので、新たな視点から思わぬ着想が浮かぶ可能性があります。

また、異業種の人々の体験談を聞くことによって、客観的な自社評価ができ、プロジェクトの改善案や反省点を見つけるきっかけをもたらします。同時にこれは自社の強みや人材力を再認識するきっかけにもなるでしょう。

実際に聞いた体験談を上手く自社の業務体制に融合させれば、新たに潜在的なニーズや革新的なアイデアが生まれる可能性もあります。

スキルアップ

異業種交流会は意外にもスキルアップが望める場でもあります。特に人とのかかわりという面で大きな見返りが得られるでしょう。

好印象を持たれる社会人としてのマナーや初対面時のコミュニケーション、相手の潜在的なニーズを引き出すヒアリングスキル、アイスブレイクの基本など、多様な交流経験を通じてビジネススキルの実践的な向上が期待できます。

キャリア形成

将来的な転職・ジョブチェンジの情報収集や、複業・起業の足がかりになることも多く、中長期的なキャリア形成に資する場としても機能しています。

異業種交流会の活用方法

異業種交流会に参加する場合は、その前後でやっておくとベターなことが複数あります。ここではその代表的な4つを挙げてみます。

事前準備

参加前には明確な目的設定と、自己紹介準備・名刺の携行は必須です。

目的に関しては、「人脈の拡大」、「リアルな情報交換」、「特定の業界の最新動向の入手」、「キャリア形成」といった具体的なものを持っておくことをおすすめします。

交流会といっても一人ひとりが話せる時間は限られているため、決められた時間枠で自分を少しでも良くアピールする必要があります。明確な目的があればそれに沿って出会う層を固定でき、話す内容もブレることがないため、お互いにビジネスパーソンとして有意義な時間となるでしょう。

「何を得たいのか」「どんな人とつながりたいか」を前もって明確にしておくことです。

自己紹介については、服装やマナーに気を配り、言葉に配慮しながら相手に好印象を与えつつ行うことが重要です。仕事の時のように張り詰める必要はありませんが、チャンスをものにするためにも、会話の内容に注意し、相手の話を最後まで聞く姿勢が大切です。

名刺は多めに持参して、切らさないようにしましょう。切らすと相手の信頼や興味を失い、大きなビジネスチャンスを逃す可能性があります。名刺は自己紹介の重要なツールであり、スムーズな交流のために必須です。

後日のフォローアップ

せっかくの出会いを名刺交換だけで終わらせることがないよう、交流会後は得た連絡先に迅速なフォローを行い、SNSやメールを活用し関係強化を図ることが有効です。

別れた後にすぐ連絡をすることで、思い出してもらいやすくなるだけでなく、相手に興味を持ってもらえているという好印象を与え、良好な関係構築や次のビジネスチャンスにつながりやすくなります。

もし関心のある分野だったり、人柄に魅力を感じたりした場合には、積極的に、定期的にアプローチをすることでその熱心さが伝わり、今後の交流やビジネスチャンスにもつながる可能性があります。

社内共有

異業種交流会で得られる新たな視点は、自社の業務改善に活用できます。他社の取り組みを参考に業務プロセスを見直すきっかけとなり、効率化のツールや手法も知ることができます。

特に経営者の方は、得た情報を社内共有し、社員と議論することで具体的な改善策を立案するといいでしょう。これにより、自社の生産性向上や競争力強化につながる可能性が生まれます。

得た知見や新たなビジネスヒントは社内で積極的に共有し、実際の業務や戦略にも活かしましょう。

オンラインの活用

コロナ禍を経てオンライン開催の異業種交流会も増加しました。とりわけ海外ビジネス展開へのヒント収集や国際的な人脈作りでその効果を発揮します。オンラインの場合はZOOMやディスカッションボードを使っての交流会が多いですが、最近ではSNSも活用されてきています。

オンライン交流会のメリットは、場所を選ばず世界各国から参加でき、移動時間が不要で時間を有効活用できることです。また、オンラインツールで情報共有やコミュニケーションが簡単に行えます。

一方で、直接会えないため人間関係の構築が難しく、相手の反応や雰囲気を読み取りにくいというデメリットもあります。これらを理解して、自社の目的に合った参加方法を選ぶことが重要です。

シンガポールの異業種交流会

シンガポールでは異業種交流会が盛んで、公的機関から民間団体まで幅広くビジネスパーソン向けの交流会やイベントを実施しています。

公的機関

シンガポール日本商工会議所(JCCI)では、2023年1月に会員向けの交流新年会を開催。各部会の参加を促し、部会間の異業種交流が盛んに執り行われました。

日本貿易振興機構(JETRO)は今年5月にスタートアップ企業向けビジネス交流会の開催を決定しましたが、主催機関のひとつとしてシンガポール企業庁も参加しています。

また、ジェトロ シンガポールは7月から12月にかけて、東南アジア市場への進出を目指すスタートアップへの資金調達を支援する「Southeast Asia Capital Access Program」を開催しています。

日本発スタートアップを対象に、東南アジアのトップVC/CVCや現地起業家・メンターと直接交流できる機会が整っており、画期的な異業種交流会といえそうです。

業界団体や一般社団法人

「一般社団法人 日本シンガポール協会」は、日本とシンガポールの経済・文化など様々な分野での交流と協力を促進し、両国の友好関係と相互理解の深化を目的とした団体です。株主の定例総会のほか、ゴルフ交流会やビジネス交流会、講演会を定期的に開催しています。

「シンガポール和僑会」は在星日本人の起業家や駐在員、現地採用者まで幅広く参加する代表的コミュニティ。定期的な勉強会や「ハッピーアワー」と称する異業種交流会を展開中です。

レンタルオフィスも

「The Company Singapore」や「One&Co」は、コワーキングスペースとして会員・非会員向けネットワーキングイベントや異業種交流会を積極的に実施。コミュニティコンダクターによるイベント紹介など、日本人にも参加しやすい環境が整備されています。

「The Company Singapore」はビジネスが広がる現地コミュニティを提供し、多種多様なメンバーとの交流やビジネスパートナー・クライアントとのネットワーキングを行えるセミナーやイベントを定期開催しているほか、「One&Co」ではNUS Enterpriseと共催で日本企業と東南アジア間でのイノベーションを促進する交流イベントなども盛り上げています。

コミュニティ主導型

民間組織も、定期的に異業種交流会を開催しています。会員制クラブを運営する「シンガポール日本人会」は、さまざまな業界に属する会員の方々の参加を促し、食事付きのカジュアルな会合形式で交流会を実施しています。

シンガポールならではの多様な異業種交流の機会

国際都市シンガポールでは公的セクター・民間コミュニティ・業界団体が幅広く協力しあい、複数言語・ハイブリッド型での異業種交流会が非常に盛んです。移民、現地起業家、多様なバックグラウンドのプロフェッショナルが集うこの都市ならではのダイナミズムが、ネットワーク拡大と新規事業創出の理想的な土壌を形成しています。

この恵まれた環境を大いに活かし、今後のビジネスチャンスにお役立てください。

●記事内容は執筆時点の情報に基づきます。


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