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シンガポールのSNSマーケティング シンガポールのSNSマーケティング事情や活用法を解説【2024年】

インターネットの普及率9割以上、SNS利用者数も9割近くいるシンガポールで、インターネットやSNSは日常に欠かせない情報ツール。本記事では、シンガポールのSNS事情を紹介しながら、ビジネスに役立つSNSマーケティングや活用事例を解説していきます。

シンガポールのインターネット事情

現代社会において情報収集のリソースとして基本となっているインターネット。現代人にとってインターネットは、日々の生活の一部であり、日常の情報ツールとして欠かせない存在です。ここでは、ICT(Information Communication Technology)先進国のシンガポールでのインターネット普及率について述べていきます。


インターネットの普及率

出典:Digital 2024 Singapore

DIGITAL 2024 SINGAPOREによると、シンガポールの人口は603万人。全体の人口に対し、インターネット利用者は579万人。つまり、インターネット普及率は9割以上で、いかにインターネットがシンガポールの人たちにとって欠かせないツールであるかということがよくわかります。


インターネットを利用するデバイス

シンガポールでは、インターネットを接続するために、どのデバイスを利用することが多いのでしょうか。デバイス利用状況は次の通りです。

出典:Digital 2024 Singapore

スマートフォン単体の利用率は92.7%、ノートパソコンやデスクトップの74.4%という結果になりました。


ブラウザ利用状況

出典:Digital 2024 Singapore

シンガポールでは、インターネット利用者の53.6%がGoogleが提供しているChromeを使用し、次に多いのはApple社が提供するSafariで20.7%。Androidoは10.4%でそのほかのブラウザ利用状況は、Samsung Internet 4.3%、Firefox 3.5%、Microsoft Edge 3.3%でした。やはり世界でも利用者数1位のGoogleなので、シンガポールでも一番使われているブラウザなのがよくわかります。


インターネットの利用時間

こちらのグラフは世界各国の1日のインターネット利用時間を表したもの。世界平均は6.40時間と1日の多くの時間をインターネットに時間を費やしていることがわかります。

出典:Digital 2024 Global Overview Report

では、人口の9割以上がインターネットを使用しているシンガポール。人々は平均どのくらいの時間をインターネットに費やしているのでしょうか。

出典:Digital 2024 Singapore

デバイス関係なく、インターネット利用時間の平均は6時間49分。デバイス別にみると、モバイルフォンが3時間26分、パソコンが3時間23分という結果でした。いずれにしても、1日3時間弱はインターネットを利用していることがわかります。


モバイルデバイスからの接続率


出典:Digital 2024 Singapore

DIGITAL 2024 SINGAPOREによると、シンガポールではインターネットを利用するデバイスの約92%がスマートフォンなどのモバイルフォンという結果でしたが、そのモバイルデバイスからの接続件数は978万件にも達します。このモバイル接続率は人口数の162.2%に相当し、2023年から2024年の1年間に4.9%増加しています。人口よりも多いモバイル接続数であることから、モバイルフォンは個人用と仕事用など複数持ちしているケースが多いということが考えられます。


シンガポールのSNS事情

インターネットと並行して今や情報収集の基本ツールとして欠かせないのがSNS。ここではシンガポールのSNS利用状況、人気のSNSなどシンガポールのSNS事情をみていきましょう。

シンガポールのSNS利用状況

出典:Digital 2024 Global Overview Report

2024年の統計によると、シンガポールの人口の85.0%がSNSを利用しています。インターネットの普及率に比例し、SNS利用率も高いことがよくわかります。ちなみに、日本は人口に対し、SNS利用率は78.1%で世界で23番目に多いという結果でした。


シンガポールで人気の高いSNSツール

さて、世界でSNS利用者が非常に多いシンガポールで、人気の高い上位6ツールを紹介します。

出典:Digital 2024 Singapore

1. WhatsApp
2. Facebook
3.TikTok
4.Instagram
5. Telegram
6. WeChat

1位のWhatsAppはチャットや電話ができるメッセンジャーツール。シンガポールでは家族や同僚、取引先の連絡は Whats Appで行われるのが主流です。また、5位のTelegramは日本では馴染みのないSNS。連絡ツールのひとつで、SNSを家族や友だちと連絡をとるために使用する機会が多いため、利用率の高い結果となっていることがわかります。


シンガポールで人気SNSツールの利用時間

シンガポールの人々が1日にインターネットに費やす時間は、平均6時間49分でした。では、SNSの利用時間はどうでしょうか。

出典:Digital 2024 Global Overview Report

SNSに費やす一日の平均時間は2時間14分で、世界平均の2時間23分と比較すると少し短いという結果となっています。

出典:Digital 2024 Singapore

SNS別に1カ月にどれだけ時間を費やしているかを参照すると、一番人気だったWhatsAppは16時間3分、Facebookが16時間7分、Instagramが10時間26分という結果になりました。また、人気SNS3位のTikTokは33時間23分です。

シンガポールで利用時間の長いSNS

シンガポールで一番人気のSNSはWhatsApp ですが、連絡手段として利用が多く、利用時間は限られます。一方、Facebookは連絡ツールとしての機能を備えるだけでなく写真や文章を投稿でき、コミュニティで交流を楽しめるコミュニケーションツール。必然的に利用時間が長くなります。

また、Facebookを使用している年齢層は20代〜40代の男女と幅広く、対してTikTokとInstagramは近年若年層を中心にユーザー数を伸ばしています。InstagramとTiktokは、ショート動画や写真などを視覚的に楽しめるSNSのため利用が長時間化している傾向です。

シンガポールでのSNSマーケティング

シンガポールのインターネットとSNS事情について述べてきましたが、その普及率の観点から、企業がマーケティングのためにSNSを利用するのは今や当たり前。ここでは、SNSを活用したマーケティングについて解説します。

SNSマーケティング事情

1. Facebook

Facebookはオンライン広告及びSNSマーケティングの主なツールとなっています。また、原則実名登録であることから、ユーザ情報の正確性が高く、ターゲティングが絞りやすいため、ビジネスツールとしても最適です。

2. Instagram

Facebook同様、圧倒的なユーザー数を誇り、シンガポールのインフルエンサーや著名人の多くが利用しているInstagramは、有名ブランドからローカルビジネスまで幅広い分野で活用されているのが特徴的。手軽に画像などを投稿できる使いやすさも支持されている理由の一つです。

3. TikTok

若年層に圧倒的な支持があるTikTokも広告配信ができるため、近年、多くの企業が参入しています

4. LinkedIn

世界最大級のビジネス特化型SNSのLinkedIn。DIGITAL 2024 SINGAPOREによると、シンガポール内の会員数は420万人を超え、全人口の69.6%に及ぶユーザを獲得しています。ビジネスシーンで活用されるLinkedInは、企業向けの採用機能やオンライン学習教材など、ビジネスツールとしての機能が豊富。今後も世界規模で広がりを見せるでしょう。

シンガポールならではのSNS

①Telegram

日本では馴染みのないSNSかもしれませんが、シンガポールではTelegramも影響のあるSNSの一つです。Telegramの特徴は WhatsAppと同じく、チャットがメインのSNSツールになりますが、Facebookや Instagramと異なる点は主に、最大20万人のグループチャットを作成できること、セキュリティ機能が充実していること、メッセージを暗号化できること、メッセージを削除できる時間を設定できるため限定的に情報を配信できるという点です。


②WhatsApp

世界で180か国以上で20億を超える人たちが利用するメッセージングアプリのWhatsApp。音声通話やチャットなどが手軽にできます。WhatsAppのビジネスAPIを利用したカスタマーサポートやプロモーション配信は、ビジネスシーンでも活用されています。また、自社の公式アカウントを開設し、顧客とのコミュニケーションが取りやすい点も特徴の一つ。WhatsAppはシンガポールの顧客層と相性が良く、マーケティング戦略の中核とも呼べるビジネスツールです。

シンガポールでSNSマーケティングを

SNSの影響力は非常に大きく、シンガポールで効果的なSNSマーケティングを実現することはビジネスを成功に導くカギとなります。ただし、単に情報を配信するだけなく、マーケティングに活用するSNSの特徴や利用者のニーズを理解しなければ、効果的なマーケティングにはつながりません。

文字数制限のないFacebookを利用するなら、写真や動画に、より詳しい説明を添えて配信することができます。一方、InstagramやTikTokは視覚で楽しむSNSのため、一目見ただけでも明確に理解できる情報やキャッチーな画像が重要です。

SNSマーケティングを始める際は「誰に(ターゲット)」「何を(商品や情報など)」「どのように(方法)」伝えるか、ということを考え、最適なSNSを選択する必要があります。


●記事内容は執筆時点の情報に基づきます。

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