シンガポールと共に歩み 世界中のMonodzukuriを実現-菊地 裕之(ARTRON INTERNATIONAL PTE. LTD. 代表取締役社長)

世界中のMonodzukuriを実現する
シンガポールから世界へ、37年続く挑戦
1989年、東亜電気工業グループは、初の海外現地法人としてシンガポールに進出した。
当時のシンガポールは、すでに東南アジアを代表する貿易ハブとして発展を遂げており、ARTRON INTERNATIONAL PTE. LTD.はこの地を拠点に事業を展開してきた。
そして、2020年には創業70周年を機にコーポレートブランド「ARTRON」を導入し、海外現地法人は「ARTRON」へと会社名を変え、「世界中のMonodzukuriを実現する」をビジョンに掲げ、ASEANから世界へ価値を届ける企業へと進化を続けている。
そのARTRONの歩みを率いてきたのが、代表取締役社長の菊地裕之氏だ。
今回のSJ60特別企画では、シンガポールとともに歩んできた37年を振り返りながら、菊地氏が大切にしてきた経営理念やシンガポールへの想い、そして未来への展望について話を伺った。
シンガポールから世界へ

ARTRONの現地法人は、シンガポールを起点として、タイ、ドイツ、アメリカ、マレーシア、インドに拠点を広げ、現地パートナー企業と連携している。
「安全で安定した社会基盤、自由貿易環境、そして東南アジア全体と繋がれる立地、グローバル展開を目指す私たちにとって、シンガポールは理想的な拠点だったと思います。このシンガポールが持つ利点と多国籍な人材、そして国際的なビジネスネットワークは、わが社のグローバル展開を支える大きな力となった。
シンガポールであったからこそ、ASEANだけでなく世界へ挑戦することができたと思っています。」と菊地氏は語る。
シンガポールは、ARTRONにとって、単なる拠点ではない。
世界中のMonodzukuriを実現するための出発点であり、世界をつなぐ架け橋でもある。そして今もなお、この地から新たな挑戦をし続けている。
お客様と歩む価値を創る企業へ
「シンガポール進出当初は、携帯電話や家電など、日常生活に身近な製品を製造する日本企業の海外生産を支援していました。
しかし、時代とともに市場は大きく変化していき、現在では、自動車の安全や自動運転に関わるセンシング分野や半導体関連、さらには医療機器分野へと広がっています。
時代は変化していきますが、その中で大切にしている事は、お客様にニーズに合ったものを調達するだけではなく、企画段階から一緒に価値を創る存在であり続けることだと思っています。」
菊地氏のその想いの背景には、同社のMissionがある。
「創造する力と実現する力で、お客様の商品開発とビジネスを成功へ導く」
顧客の要望をそのまま形にするだけではなく、将来の変化まで見据えながら、新たな価値を提案することを大切にしているARTRON。
今では、将来の市場変化や技術進化を見据えながら、調達、開発、製造、品質管理までを一体化したソリューションを提供している。
お客様とサプライヤーをつなぎ、ものづくりを支えながら新しい価値を生み出していくこと。それこそがARTRONが大切にしてきた役割である。
会社を動かすのは、人

37年間の歩みの中で、ARTRON INTERNATIONAL PTE. LTD.と菊地氏が変わらず大切にしてきたものがある。それは「人」である。
「設備や技術ももちろん大切です。しかし、最後に価値を生み出すのは人です。わが社には長年勤務するナショナルスタッフも多く、国籍や文化の異なるメンバーが働く環境の中で、互いを尊重し、助け合う雰囲気が自然と育まれています。
長く働いてくれているスタッフは、本当に仲が良く、人柄の良いメンバーばかりです。わが社の企業理念や価値観を理解してくれています。おかげで会社の雰囲気もとても良く、いつも支えてもらっています。」
菊地氏は、共に歩んできた仲間たちへの感謝の想いを語る。
この柔軟性と協調性を持ち、変化を前向きに受け入れる会社のスタッフ、メンバーたちこそが、ARTRON INTERNATIONAL PTE. LTD.の成長を支えてきた。
◉東亜電気工業の企業理念
| ・挑戦と創造 ・自律と共生 ・誠実と謙虚 ・情熱と好奇心 ・顧客重視と利益追求 |
この5つの理念は、日本から離れたシンガポールでも、日々の仕事や人との関わりの中で実践され、37年間にわたって、ARTRONの企業文化として根付いている。
変化を受け入れる次の時代への対応
変化を受け入れ、変わり続ける
37年間の歩みの中で、ARTRONが向き合い続けてきたのは「変化」。近年のAIや自動化の進展などにより、ものづくりを取り巻く環境はさらに大きく変わりつつある。
「お客様のニーズは常に変化しています。だからこそ、私たちも変わり続けなければなりません。シンガポールで生活していて日々感じるのは、この国の変化の受け入れの柔軟性と変化への対応力の高さです。社会も企業も、新しい環境や課題に柔軟に対応していく。その姿勢には多くのことを学ばせてもらっています。」
「社会が変われば、企業も変わる。だからこそ、これからも変化を受け入れながら進化を続けていく。それこそが私たちのこれからの10年、そしてその先へ向けた挑戦でもあると思っています。」
変化を拒まず、変化を成長の機会として捉えてきたARTRONの挑戦は続いている。
シンガポールとともに歩み続ける
菊地裕之氏 メッセージ
「シンガポールは、私たちARTRONにとって、単なる海外拠点ではありません。
東亜電気工業グループ初の海外現地法人として挑戦を始めた「原点」であり、ASEANそして世界へと事業を広げてきたわが社のグローバル化を支えてきた拠点です。
この37年間、多くのお客様やビジネスパートナーの皆さまとの出会いに恵まれ、ここまで歩んでくることができました。そして何より、長年にわたり共に働いてくれているナショナルスタッフをはじめとする仲間たちには、感謝しています。
SJ60という節目の年に、シンガポールとともに歩み続けてきた37年の歴史を振り返り、改めて、合理性と多様性を兼ね備えて、常に変化を受け入れながら発展を続けるシンガポールは、まさに私たちの原点だと感じます。
お客様のニーズや社会も、これからさらに変化していくかもしれませんが、これから先も、このシンガポールという大切な拠点で、私たちの理念や人を大切にしながら、未来への挑戦をしていきたいと思っています。」
Profile:インタビュイー紹介

ARTRON INTERNATIONAL PTE. LTD. 代表取締役社長
菊地 裕之(Hiroyuki Kikuchi)
シンガポールを拠点にASEAN・インド・欧米へと広がるグローバルネットワークを持つ東亜電気工業グループARTRON INTERNATIONAL PTE. LTDを率いる。
「世界中のMonodzukuriを実現する」をビジョンに掲げ、ビジネスを展開している。
菊地氏にとってのシンガポールは?
目まぐるしい成長を遂げながらも、多様な人々が共に支え合う。シンガポールは私たちに多くの学びと可能性を与えてくれました。合理的でありながら、人は親切で温かく、住みやすい。シンガポールは、会社にとっても私にとっても特別な場所です。
| ■ ARTRON INTERNATIONAL PTE. LTD. |
| ◉「世界中のMonodzukuriを実現する。」というビジョンのもと、ASEAN地区を中心に豊富な経験と知識を駆使して、エレクトロニクス製品をグローバルネットワークを活用した最適なサービスと共に提供しています。 🏢住所:20 Bendemeer Road #06-08 S339914 📞電話番号:6743 5161 📩E-mail:info@artron.com.sg 🌐WEBサイト |
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