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第319回 物価高時代に気づいた「本当に必要なモノ」の量

【~連載~FINANCIAL PLANNING シンガポールでおトクに賢く生きる】
第319回 物価高時代に気づいた「本当に必要なモノ」の量

最近はイラン情勢の緊迫化などを背景に原油価格が上昇し、世界的にインフレへの警戒感が高まっています。食料品や光熱費、外食費など、日々の生活コストがじわじわと上がる中、「どうやって節約するか」を考える人も増えているでしょう。

そんな中、私自身が改めて気づいたことがあります。それは、「持ち物を減らすことが、最大の節約になる」ということです。

実はこのたび、11年間住んだシンガポールのコンドミニアムからダウンサイジングをすることになりました。引っ越し準備を進める中で、家族3人分の荷物を整理したところ、最終的に約50箱まで減らすことができました。

しかし、そこで驚いたことがあります。普段の生活で実際に使っているモノを振り返ると、その半分にも満たないのです。さらに考えてみると、我が家は毎年夏に約2か月間日本で過ごします。その間は家族それぞれスーツケース2個程度で生活しています。

つまり、日常生活を送るために本当に必要なモノは、自分が思っているよりはるかに少ないのかもしれません。

もちろん、趣味や思い出の品には価値があります。ただ、持ち物が増えると、それを保管するスペースが必要になります。広い家が必要になり、収納家具が増え、管理や掃除にも時間がかかります。モノには購入価格だけでなく、「維持費」が存在するのです。

私の知人の中には、賃貸住宅すら持たず、ホテル暮らしを続けている人もいます。極端な例かもしれませんが、持ち物が少なければ少ないほど、住む場所の自由度は高まります。

引っ越しも簡単ですし、人生の選択肢も増えます。今回の引っ越しで強く感じたのは、「買うのは一瞬、捨てるのは大変」ということでした。

モノを選び、処分し、整理する作業は想像以上に体力も気力も使います。だからこそ、これからは何かを買う前に、「これは数年後の自分が本当に必要としているだろうか」と考えるようになりました。

物価高の時代だからこそ、節約のために我慢するのではなく、自分にとって本当に価値のあるモノだけを残す。その結果として支出が減り、管理コストも減り、自由な時間が増える。断捨離とは単なる片付けではなく、「人生の固定費を下げる投資」なのかもしれません。


プロフィール

花輪陽子

1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)CFP®認定者。

「ホンマでっか!?TV」などテレビ出演や講演経験も多数。 http://yokohanawa.com/

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Twitter:@yokohanawa
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