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【最新】シンガポールの英語力不問の求人~業界・職種などを徹底解説~

他の国に比べ、比較的高い英語力が求められるシンガポールへの転職ですが、「英語力不問」の求人も存在します。優秀な人材が集まるシンガポールで、英語力よりも他のスキルや経験を求められる業種・業界をご紹介。英語が得意ではない方にもシンガポールへの転職のチャンスはあります。

シンガポールで就職に必要な英語力

英語が公用語の1つであるシンガポールへの転職において、通常「英語力」は必要になります。一般的にTOEIC500点以上が日常会話レベルといわれています。シンガポールでの日系企業への転職はTOEIC750点以上、外資系企業はTOEIC850点以上が一つの目安となります。

しかし、日系企業の事務職や専門職など英語力を問わない求人も多数あります。どのレベルの英語力であっても、学び成長するという「意欲」がシンガポールの転職では重要視されています。

「英語不問」の求人の入口を活かしつつ、英語力を身につけていくと更に仕事の選択肢や幅が増え、キャリアアップに繋がるでしょう。



英語力不問の業界例

IT業界

世界に誇るICT化でシンガポールは、常に新しいIT技術を柔軟に取り入れています。IT業界においても、シンガポール最大の強みである高い能力を持つ「人材」が豊富なことがうかがえます。ここで必要な能力は語学力よりもデジタル能力なのでしょう。

スイスの国際経営開発研究所(IMD)が発表した「世界デジタル競争力ランキング2022」でも、シンガポールは3位になっています(日本は34位)。

出典:IMD World Competitiveness Ranking 2022


飲食業界

シンガポールに飲食店をオープンさせる日系レストランの多くは、まずは東南アジアの主要拠点であるシンガポール出店で認知度を高め、近隣国で成功するためのモデルケースを示し、その後の東南アジアでの展開をすることを考えています。それほどシンガポールでの出店には大きな意味があります。

料理の技術力、接客の対応力など、シンガポールでの飲食業の日本人需要は英語力問わずあります。

美容業界

シンガポールのヘアサロン市場規模は約2,230億円と日本の約12分の1です。日系のチェーン店も多く参入しています。日本ブランドの認知度は高く、その技術力の高さも理解されています。

ヘアーメイク、ネイル、エステなどシンガポールの美容業界では、在星の日本人をはじめ美容意識の高い現地の人たちから日本人の需要が高くあります

英語力不問の職種例

日系企業の事務スタッフ

日系企業や日本とやり取りのある現地企業では日本語を必要とする業務が多くあります。事務職に関しては、英語よりも日本語を必要としている求人も多くあります。語学力だけではなく、細やかな業務を円滑に進める日本人の事務処理能力の高さ故にでしょう。

エンジニア

求人情報にも英語力不要と明記されるほど、専門的な知識が圧倒的に必要なエンジニア。有能な技術者を集めるために、シンガポールでは近隣諸国からのリモート勤務や日本からのリモート勤務を採用している会社もあります

料理人

シンガポールの求人サイトにも、日本料理の求人情報は常に掲載されています。英語力よりも料理の技術、味やセンスが問われます。日本の味をシンガポールに発信する料理人はいつの時代もニーズが高い職種です。

美容師

手先の器用さ、接客力から日本人美容師は海外で人気があります。更に、英語を話せるとコミュニケーションの幅も広がります。まずは技術力やセンスのニーズがある職業なので、シンガポールで美容師として働きながら英語を覚えるというのも1つの手段です。

英語力がなくても就職・転職するコツ

人材育成に力を入れ、優秀な人材が世界中から集まるシンガポールでは、自分にしかない経験やスキルを身につけることが最大の武器になります。

例えば、シンガポールの日系企業の空調・衛生工事の施工管理の募集要項には、「英語力」は不問なのに対して、日本での「一級管工事施工管理技士」の資格が必須となっています。

英語を話せることで選択肢が増えることもありますが、求人募集を見ると各業界・各職種によって必要になるスキルや資格、経験がそれぞれ違うことが再確認できます。コミュニケーション能力を活かして、転職後にシンガポールでの生活の中で英語力を伸ばすことも可能です。

まずは挑戦意欲を持ち続けて、資格取得や「スキルアップ」を常に意識しましょう


求人情報の探し方

ンターネット上で海外の求人情報が見られる今、転職先の選択肢は世界に広がっています。求人サイトには日系企業の求人情報、外資系企業、専門職など、得意としている情報がそれぞれ異なります。まずは自分が欲しい情報があるサイトをリサーチしましょう。YouTubeなどにも海外就職に関するコンテンツが多く出ているので、実際に海外就職をしている方の意見を参考にしてみるのもおすすめです。

シンガポールへの転職には“就労ビザ”の申請があるので、計画的に準備を進めていくことがとても大切です。現地のリアルタイムな求人情報を得るために、リクルーターに相談するのも良いでしょう。経験豊富なコンサルタントの適切なアドバイスで海外就職をサポートしてくれます。

※シンガポール政府のシンガポール人の就業率を上げる方針により、シンガポール人と同等もしくは、それ以上の能力のある海外の人材に対して就労ビザを発給しています。
また、2022年9月から新しい就労ビザ制度になっているので、ビザ取得の条件を改めて確認することが必要です。




英語に代わるスキルで自身に付加価値を

能力社会のシンガポールで、英語や中国語を母国語で話すシンガポール人と「英語力」に肩を並べることは簡単なことではありません。しかし、自身のスキルを活かすことで付加価値が生まれます。

今回挙げた英語力不問の業種もどこか日本人らしさのある、きめ細やかな技術力が活きるものになっています。世界に誇れる不変的な日本人らしさ自体が価値あるものなのかもしれません。

英語力だけではない求人情報をヒントにして、自身の市場価値を見つめ直すことで新しく見えてくることがあるのではないでしょうか。

●記事内容は執筆時点の情報に基づきます。

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