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第2回 シンガポールのビザ取得を取り巻く実例〜WP申請編〜

【連載 人事のプロに聞くシンガポールの採用動向】
第2回 シンガポールのビザ取得を取り巻く実例〜WP申請編〜

2020年から、シンガポールの専門職・管理職・経営者を対象としたEP(Employment Pass)ビザについて、3回ほど内容が更新されています。2020年に1回、そして2022年に2回ありましたが、大きな変化は最低給与の金額の上昇となっています。

このようなEPやSPassの最低給料の引き上げで、採用が難しくなったことにもどかしさを感じる日系企業も少なくないのではないでしょうか。そんな中、DP(帯同者ビザ)保持者の雇用にスポットが当たっており、2年前よりDPxWPの組み合わせでの雇用が増えています。

今回はWPの申請に関して、実際に採用現場から感じることをお伝えしたいと思います。

1.WPとは?

WPとは、基本的に建設現場や工場で従事する外国人が対象のビザであり、日本人は原則WPの対象国籍とされていませんでしたが、2021年5月に、それまでの制度が改められ、日本人もDP保持者であれば一般のWPを取得できるようになりました

DP保持者が就労するには、以前はDP x LOC(就業許可)の組み合わせでの就労だったのが、DP x WPの組み合わせに変わりました。EPなどの外国人就労者に帯同する家族に付与されるのがDPですが、そんなDP保持者の就労条件も近年大きく変わっております。

シンガポール側の意図としては、WPにはS Passと同様、それぞれの企業の採用枠に上限があるため、外国人労働者人口をコントロールしたい思惑があるものと考えられます。

一方、WPは最低賃金の定めもなく、S PassやEP保持者の採用が難しくなった昨今、採用する企業側の採用意欲が高まっており、DP x WPでの雇用が増えています。


2.WPの申請における近年の傾向

近年注目されているWPですが、実際の申請においてはリジェクトが散見され、理由も不明なケースも多々あります。もしWPの申請をしてリジェクトされても、タイミングの問題かもしれないので諦める必要はありません

リジェクトに対して、『アピール(紹介)』に切り替えると申請が通る傾向があり、RGFでは実際に一度リジェクトされたWP申請がアピールで通ったという事例がありました。

リジェクトの理由は明確にされないので、あくまで仮説ですが、タイミングによって通ることがあるようなので、一度のリジェクトで諦めずに、アピールしてみることをおすすめします。

以上、今回はWPのビザ取得に関する実例をご紹介いたしました。


3.監修:RGF Talent Solutions Singapore Pte. Ltd

RGF Talent Solutions Singapore Pte.Ltd は 2010 年に設立され、多国籍企業、日系企業、ローカル企業に選ばれる人材会社に成長しました。 シンガポールでは、2つのブランド(RGF Professional Recruitment、RGF HR Agent)を展開しており、いずれも企業様の採用に関するソリューションを提供しています。

弊社ではそれぞれの業界ごとに担当コンサルタントがおります。例えばIT業界であればIT企業で、金融業界であれば金融系企業で勤務経験があるコンサルタントなど、それぞれの業界を熟知したコンサルタントを取り揃えております。そのため、求職者様のご経験にマッチングする求人のご紹介が可能です。

RGF Talent Solutions Singapore Pte. Ltd.
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住所: 120 Robinson Road #14-01 Singapore 068913
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●記事内容は執筆時点の情報に基づきます。

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