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第291回 雇用統計ショックからのリバウンド アップルの巨額投資/海外移住先で人気な国は

【~連載~FINANCIAL PLANNING シンガポールでおトクに賢く生きる】
第291回 雇用統計ショックからのリバウンド アップルの巨額投資/海外移住先で人気な国は

8月1日(金)の雇用統計発表、そして労働統計局長解雇などを受けて、ダウや日経平均株価が下落、金利が低下し、為替も146円台半ばまでドルが売られるといった状態になりました。

米雇用統計ショック! ダウと日経平均株価が急落、円高へ ヘッジファンドマネージャーとFPが語る #株式投資に役立つ経済ニュース

雇用統計では、7月の雇用者数は前月比7万3,000人増と市場予想を下回り、雇用者数の伸びは5月と6月を合わせて26万人近く下方修正されました。これまで3か月の平均はわずか3万5,000人の増加で、コロナ禍後の最悪を記録しました。

今週は米国の利下げ観測が広がる中、アップルによる1,000億ドル規模の米国製造投資発表を受けて、テック株を中心に上昇しました。海外で生産するiPhoneへの関税回避につながる可能性があります。ハイテク株などを中心に買いが優勢となり、日経平均は4万1,000円を超える場面もありました。

日米の自動車関税引き下げ合意が市場に安心感を与え、輸出関連銘柄を中心に買いが先行しました。アメリカは日本から輸入する乗用車に対して2.5%の関税を課してきましたが、トランプ政権は今年4月にこれに25%を追加して、27.5%になっています。

7月23日に25%の追加関税を半分の12.5%にし、従来の2.5%と合わせて自動車関税を15%にすることで合意をしました。しかし、いつ見直しが行われるかの時期が決まっておらず、安心ができない状態が続いています。

■海外移住先で人気な国は

AERA 8月4日号の巻頭特集「海外移住という選択」でシンガポールについてインタビュー掲載いただきました。ウェブ版でもお読みいただけます。(AERA 2025年8月4日号

💻1億~2億円の資産をあっという間に食い潰して日本に帰国するケースも シンガポール在住10年のFPが語る移住の魅力と注意点 | AERA DIGITAL(アエラデジタル)

コンサルによるおすすめの国としては、1位ニュージーランド、2位ギリシャ、3位タイ、4位アメリカ、5位マレーシアだそうです。

ニュージーランドは永住権が取りやすく、居住要件が緩く、富裕層には人気です。ギリシアでは不動産投資をすればゴールデンビザが取得でき、居住義務はありません。タイはLTRビザ、マレーシアはプレミアムビザで共に居住義務はなしです。アメリカのEB-5ビザに関しては、規定はないものの半年間以上の居住が望ましいようです。

また、教育移住先としておすすめの7か国はアメリカ、ニュージーランド、カナダ、ギリシア、ポルトガル、マレーシア、タイなどだそうです。アメリカ、カナダなどは教育レベルの高さなどから人気があります。

アメリカの大学を卒業してSTEM専攻(理工系)であれば、最長で3年間アメリカに滞在して働くことが可能です。これはF-1ビザでの「OPT(Optional Practical Training)」という制度を通じて実現されます。その後はH-1B(専門職向け、最長6年)などのビザに切り替える必要があり、スポンサーをつけなければならない上に抽選があり、確率が25-30%程度だそうです。

そのために、富裕層はEB-5ビザを取得するなどで確実に永住権を取りに行くそうです。また、居住をしている州立大学の学費は安くなるのでそのために住宅を買う富裕層もいます。

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プロフィール

花輪陽子

1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)CFP®認定者。

「ホンマでっか!?TV」などテレビ出演や講演経験も多数。 http://yokohanawa.com/

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Twitter:@yokohanawa
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