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第282回 世界標準の「貯金術」とは!生活、お楽しみ、貯蓄の黄金比

【~連載~FINANCIAL PLANNING シンガポールでおトクに賢く生きる】
第282回 世界標準の「貯金術」とは!生活、お楽しみ、貯蓄の黄金比

3月にシンガポールで行われた国際女性デーのイベントに参加しました。マネーのテーマのプレゼンテーションでは、金融業界に精通した方や女性経営者が登壇し、生活費、お楽しみ費、貯蓄の黄金比について議論されました。

世界のビジネスパーソンが考える、収入のベストな使い道とは

収入のベストな使い道として、生活費50%、お楽しみ(旅行や趣味などの娯楽)30%、貯蓄20%が理想的だという話になりました。私もFPとして16年程度活動していますが、同じ数字を言い続けており、世界のビジネスパーソンも同じ割合を意識しているという再確認ができてよかったです。シンガポールは国際都市で欧米やアジアの企業も多く、世界中からビジネスパーソンが集まります。

貯蓄は年金以外に何割すべき?

貯蓄は年金など天引きされるものを除いた後でも20%程度は貯めたいという認識でした。人生では貯め時があり、子供の教育費がかさむ時代はどの国でも貯金がむずかしくなるという意見も登壇者と話し合いました。それぞれもう少し細かい内訳で著者が解説していきたいと思います。

■住居費は手取りの何割?

生活費の内訳を見ていきましょう。住居費は一番大きな固定費となり、引越しにもお金がかかります。そのため、慎重に判断をし、手取りの25%以内が理想です。どんなに多くなっても30%を超えないように意識しましょう。

自炊費の目安は15%程度とし、交際費や外食費とは別に管理しましょう。交際費はお楽しみ支出として、10%程度かけてもよいと思います。多くの方と交流することでビジネスやプライベートでもプラスになることも多いからです。通信交通5%、光熱水費3%、保険医療2%程度などを目安にしましょう。

食費など各項目のやりくり術なども別途お伝えしたいと思います。趣味や旅行、自己投資などにも10%程度ずつかけられるといいですね。ひとり暮らしを始めたばかりで余裕がない場合は生活費の割合を一時的に60%などにして、娯楽費を20%などにしてもよいです。収入増加とともに理想に近づけていきたいですね。

動画でも解説しているのでよろしければご覧ください。

世界標準の貯金術 生活費、お楽しみ費、貯蓄の理想的な割合は
世界のビジネスパーソンの常識から学ぶ シンガポール在住FPが解説

余談ですが、シンガポールのイベントは無料でスポンサーがついていてお土産も豪華な場合も多いです。今回も女性向けに、エステの無料チケット、キャンドル、保温機能があるコーヒーカップ、ボディークリームなどが入っていて、ケータリングも可愛らしくてありがたかったです。

 

プロフィール

花輪陽子

1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)CFP®認定者。
「ホンマでっか!?TV」などテレビ出演や講演経験も多数。 http://yokohanawa.com/

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Twitter:@yokohanawa
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世界標準の試算の増やし方
豊かに生きるための投資の大原則
河北博光[著]/花輪陽子[執筆協力]

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