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第272回 2025年の日経平均は4万5000円まで上がる?5がつく年は歴史的に上昇相場が多かった

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第272回 2025年の日経平均は4万5000円まで上がる?5がつく年は歴史的に上昇相場が多かった

『世界標準の資産の増やし方:豊かに生きるための投資の大原則』(東洋経済新報社)の共著者でヘッジファンドマネージャーの河北博光さんがラジオ日経マーケットプレイス 1月8日(水)に出演されており、米国経済と日本株の見通しをお話しされていたので、その一部をご紹介します。

アメリカ10年債の利回りは上昇傾向で4.7%に迫り、 24年の5月上旬以来の高い水準となっています。利下げが遅れている中で金利が上昇してる状態で、利下げも最終局面となっており、次に利上げに転じる可能性すらあります。景気が強いので利下げを継続する必要はないというふうに考えられていることがあります。

株価はハイテク株の堅調さは金利側面というよりもAI投資がさらに拡大する可能性も高いという見方が強まっています。金融株は金利の上昇とFRBの人事のマイケル・バー氏の辞任がポジティブに捉えられています。リスクには目をつむって楽観的に捉えられている相場ではあるのでそれは注意が必要です。利下げはあと1回かもしれないし、もうないかもしれません。利下げが十分なところまできました。

日本株はグローバルに見ても割高感はないし、マクロ的にもリスクが小さいと考えられています。リスク管理の観点から消極的に返り咲きたいと考えているグローバルマネージャーも出てきています。

日本の投資家からは同意なき買収、業界再編、自社株買いの増加を評価してもらいたいと考えていますが、日本人が考えているほどはまだ評価されていないのが現状です。グローバル投資家からは株主還元が増えているものの、増やしている理由が説明されておらず、将来への期待が高まりにくく、サステナビリティが判断しにくい状態です。

様々なリスクはあるものの、欧州や中国に比べるとトランプ政権のリスクは小さくて、割安で買われやすいというのが基本シナリオだという風に思いますけども、独自の成長にはかけており、アメリカの株の影響も受けやすくなります。また、経済が安定している割にはボラティリティーが高いというのが懸念材料なのかなとは思います。

ラジオNIKKEI出演メモ(1/8)

戦後、乙(きのと・末尾が5の年)で株価が下がったことはないようです。ただ、大きな政治の枠組みが変化するなどもあるので、株式市場だけでなく政治の枠組みの変化に関してもしっかり目配りしておき来年以降の相場に備えることが大切になる年とも言えるようです。

Youtubeでも2025年の展望について河北さんとお伝えしていますのでよろしければご覧ください。

【2025年の日経平均は4万5000円まで上がる?5がつく年は歴史的に上昇相場が多かった】

 

プロフィール

花輪陽子

1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)CFP®認定者。
「ホンマでっか!?TV」などテレビ出演や講演経験も多数。 http://yokohanawa.com/

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Twitter:@yokohanawa
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世界標準の試算の増やし方
豊かに生きるための投資の大原則
河北博光[著]/花輪陽子[執筆協力]

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【花輪陽子のFinancial Planning】

 

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