【~連載~FINANCIAL PLANNING シンガポールでおトクに賢く生きる】
第270回 2025年に向けて賢い資産管理をするには
2025年こそ、お金をしっかり貯めたいですね。貯金が苦手な人でもお金を貯めていくための5つのステップをご紹介したいと思います。
1.目標を立てる
目の前の欲しい物を時にはセーブして将来のために貯めるにはエネルギーが必要です。貯金をするための目的や理想的な自分の姿を具体的に描いてみましょう。
例えば、「マイホームの購入費用」「大学院に通いたい」「ヨーロッパ旅行に行きたい」など。具体的に思いつかない人はなりたい自分の理想の姿を思い描いて、手帳などの紙に書いてもよいでしょう。現状と理想の姿のギャップについて考えて改善をしていきましょう。
2.現状の家計の把握をする
紙の家計簿やデジタル記録(銀行の入出金記録とクレジットカード)などを確認して現状の家計を把握するようにしましょう。把握できていないという人はまずは銀行の残高の推移だけでも確認してみてください。
生活費の支払いを一つの金融機関にまとめている場合、その金融機関の残高の確認をすれば赤字なのか黒字なのかが分かります。例えば、今月の残高(給料日)が30万円で先月の残高(給料日)が28万円なら2万円の黒字ということです。また、給料から黒字(赤字)分をひけば支出額も推測できます。
赤字がずっと続くという人はその原因を探りましょう。クレジットカードやペイサービス等を使っている人は各種明細を確認しましょう。
3.改善できるところをリストアップ
現状の家計が分かったら改善できるところをリストアップしてみましょう。例えば、「タクシー代」「カフェ代」なども塵も積もれば山となります。またよく利用している店舗なども把握しておくと、行動を変えやすくなります。金額が大きくて改善余地が大きいところからガンガンと改善をしていくと効果的です。
また、「洋服などを1つ買ったら1つ捨てる」、「生活用品の在庫は1か月分」などのマイルールを作っておくと、お金を使うハードルを上げることができます。
4.余裕資金をプールしておく
よく、足りなくなると貯金を取り崩すという人がいます。生活をしていると、税金の支払い、学校関係の費用、家電の購入、経費の建て替えなど急にお金が入り用になる場合もよくあります。そうした時に老後のための貯金等を取り崩す必要がないように余裕資金をプールしておきましょう。
そのため、生活費を決済する口座とは分けてプール用の口座を作っておきましょう。こちらは急な入り用に対応させるお金です。
5.先取りで自動積み立てをする
プール用のお金とは別に老後のために毎月積み立てましょう。社内預金や確定拠出年金制度など優遇のある制度を活用するのも手です。こちらはよほどのことがない限りは手を付けないように努力をしましょう。
一度、この5つのステップが回りだすと、資産運用をして金利収入が入るなどお金の面でどんどん楽になっていきます。
プロフィール
花輪陽子
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)CFP®認定者。
「ホンマでっか!?TV」などテレビ出演や講演経験も多数。 http://yokohanawa.com/
Website Twitter:@yokohanawa |
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