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第263回 海外教育移住の光と影

【~連載~FINANCIAL PLANNING シンガポールでおトクに賢く生きる】
第263回 海外教育移住の光と影

「教育移住」「母子留学」がメディアやSNSなどで注目されています。「日本の公立学校の教育に変化がない」「受験前提の教育から離れたい」「グローバル人材に育てたい」などの理由のようです。

日本から出た方がチャンスは広がるのでしょうか。シンガポールで長く生活をしている外国人(日本人を含む)を観察していると、海外移住2代目の方が多いです。親が海外に出てきていて、子供も海外で育ったパターンです。

1代目の場合もアメリカなど海外の大学を出ている方が多いです。シンガポール人などの外国人と結婚をしている日本人女性などもアメリカの大学や海外の勤務先でパートナーと出会ったパターンが多いように感じます。

人生の選択肢は高等学校以上に出会った人達によって大きく影響されるために、できるだけ海外に出て世界中の方と友達になった方が、ビジネスや交友関係なども広がると感じます。

日本に一時帰国をすると、インバウンドは増えたものの、日本人ばかり、日本語ばかり、日本のメーカーの商品ばかりなのに驚かされます。

シンガポールではスーパーやドラッグストアに行けば世界中のメーカーの食べ物や化粧品が揃っており、レストランも本場の味で、とにかく選択肢が多いのです。日本の物が一番という思い込みを外すことができます。また世界の中での自分の立ち位置を確認することができます。

■超富裕層から学校への巨額の寄付

筆者もシンガポールでインター校に8年通わせていますが、日本の公立学校にはないよさとしては、超富裕層からとてつもない金額の寄付が学校に充てられることです。

Facebook共同創業者サベリン氏、シンガポールアメリカンスクール(SAS)に2000万ドルの寄付をしたことが、現地のストレートタイムズに報道され、シンガポールでも歴史が長いSAS史上最大の寄付となりました。

「サベリン家の寄付は、世界クラスの遊び場や最先端のSTEM(科学、技術、工学、数学)実験室の創設、そして現在建設中の新しい小学校のその他の改善に役立てられるだろう」とSASの校長先生は書いています。また、中国語イマージョンプログラムや「その他の戦略的優先事項」にも役立つだろうとも述べました。

参考までに日本での各大学が集める寄付金はどのくらいの額なのかというと、1位は慶應義塾で、金額は89.18億円です。東洋経済が各大学法人の財務状況をまとめた「私立大学財政データ」2021年度(2022年3月期)より。

一人の個人で約22億円の寄付をしてしまうところが桁違いだと感じました。

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プロフィール

花輪陽子

1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)CFP®認定者。
「ホンマでっか!?TV」などテレビ出演や講演経験も多数。 http://yokohanawa.com/

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Twitter:@yokohanawa
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