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第258回 一代で富裕層になる人の3つの特徴 資産いくらから運用を真剣に考えるべき?

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第258回 一代で富裕層になる人の3つの特徴 資産いくらから運用を真剣に考えるべき?

6月第一週から日本に来ていて、取引先を訪問したり、会合に出たりして気づいたことに、多くの企業が富裕層マーケティングに急速に力を入れているということがあります。例えば、マスマーケティングで大ヒット商品を産み出したようなクリエイターの方、新商品を開発している方、不動産も含めた金融機関の方などです。

特に金融機関の方はコロナ前までは全くそうした動きはなかったのに、ここに来て急に部署を作ったり、人材を投入したり、提携したりしているように感じます。富裕層マーケティングに関しては、個別具体性が強いため、みんながまだ分からない、知りたいという強いニーズを感じます。

シンガポールに住んでいて、ファミリーオフィスで働いていると、富裕層に精通していると思われて、情報交換を求められる機会が多いです。みんなが知りたいものを研究していると、様々な情報が得られるメリットがあります。

例えば、金融商品などもありとあらゆる説明を受ける機会が得られます。不動産など自分の中で不得意だった分野でも業界の大手企業が説明をしてくれるので、業界で一般的なこと、同業他社との違いもよく分かり、一気に効率的に学べました。

クォンタム・ファンド共同設立者で冒険投資家のジム・ロジャーズ氏に「お金が集まる場所の特徴はなんですか?それは、時代によって変わるのでしょうか?」と聞いたところ、ジム・ロジャーズ氏は次のように答えてくれています。

「お金が集まる主なものは、知識とスキルで、知識があるところに人は集まり、スキルにはエンターテインメントも含まれる。だから、テイラースウィフトのように歌を歌おうが、経済コメンテーターのように質問に答えようが、人が欲しがるものを持っていれば、多くの人は集まるだろう。」

わらしべ長者ではないですが、自分が持っている武器を少しずつ磨いていくことが大切なのだなという言葉です。富裕層の案件は9割がご紹介で来る印象です。その意味では富裕層マーケティングだけする場合、ネットで情報発信を積極的にする必要はないでしょう。いつ発生するか分からないので、スケジュールなど流動的に開けておく必要があると感じます。また、ガツガツするのではなく、興味を持っていただけたり、相手のタイミングに合わせる根気強さが必要だと感じます。

■資産いくらから運用を真剣に考えるべき?

「資産いくらから運用を真剣に考えるべきでしょうか?一定額になるまでは本業に注力すべきでしょうか?」

最近、セミナーで非常によい質問を受けたので記事の中でも回答したいと思います。資産運用にじっくりと時間をかけるレベルというのは一定の資産規模以上からでもよいと感じます。もちろん会社員や公務員で定期的な収入があって副業がやりにくい、時間があるという方はその限りではありません。ですが、自営業や会社経営者で、本業が忙しくて、本業を注力したら売上が上がるという状況の場合、本業を優先すべきです。

後から解説しますが、一代で資産を作って富裕層になった人の多くが本業で資産を作っているからです。それまではインデックス投資などで積立をするなど、時間や手間がかからない形で資産形成をして、収入を増やす努力に時間を割いた方が効率的だと思います。

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プロフィール

花輪陽子

1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)CFP®認定者。
「ホンマでっか!?TV」などテレビ出演や講演経験も多数。 http://yokohanawa.com/

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Twitter:@yokohanawa
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