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第253回 世界の富裕層が日本の不動産を買って、教育移住する5つの理由シンガポールから学ぶ富裕層ビジネスのチャンスとリスク

【~連載~FINANCIAL PLANNING シンガポールでおトクに賢く生きる】
第253回 世界の富裕層が日本の不動産を買って、教育移住する5つの理由シンガポールから学ぶ富裕層ビジネスのチャンスとリスク

経営管理ビザ、高度専門職ビザを取得して、中国の富裕層や中流以上の方が来て、日本のインター校に入る方が増えています。シンガポールのインターの多くもチャイニーズスクールと化していますが、日本にも中国の富裕層が推し寄せているのです。高度人材や超富裕層の移住は国の経済にとってはよいのですが、シンガポールでは大規模なマネロンの事件が起きました。

日本では海外の金融機関と比べると、KYC(Know your client)やSOW(Source of Wealth)がゆるいと感じることもあるので、心配な部分があります。こうした方達がシンガポールから日本に移住しているという噂を聞くこともあります。

シンガポールのプライベートバンクの多くでは、KYCとSOWが徹底されており、特にマネロン後は非常に厳しくなりました。シンガポールでプライベートバンク口座を保有している方は一定の審査を受けているので安心ですが、ドバイなど規制が緩い国からの方などの場合は注意が必要なのかなと感じます。

身近でも目に見えて感じる 増える外国人移民

私は毎年6月7月に一時帰国をして、子供を日本の学校に入れているのですが、多くの中国人が日本の公立校にもいて、帰化している方も多いと感じます。

文京区で東京大学が近くにあると言う理由もあるのかもしれませんが、一昨年のクラスでは30人中3人は中華系の方がいました。学校周辺の戸建て住宅の表札の名字を見ても外国人の方が増えているように感じます。

相続税が支払えなくなる方もいるでしょうから、新しい方に不動産が渡っているのか、常に古い家が取り壊されて、新しい家が建てられている様子を見かけます。安い、近い、安全、社会保障がよい、ビザが簡単に取れるという理由からだそうですが、その実態を後ほど私なりに考察をしていきます。

シンガポールで生活をしていると、これは中国人だけではなく、アメリカ人など欧米人でもその傾向があるように感じます。

最近、私がシンガポールで力を入れていることがファミリーオフィスなどの横のつながりを作ることです。 中国、中東、アジアなどのお客様を担当しているファミリーオフィスと仲良くすることで、日本の案件を回してもらえることがあるからです。しかも、投資額が桁違いに大きいので非常に勉強になります。KYCが日本人と比べると分かりにくいので、きちんとした先からの紹介などに絞るなど気をつけなければならない部分はありますが。

最近は、日本の不動産に興味がある欧米や中国の投資家が多いと感じます。中には、学生ビザなどを取得して、日本に移住したいと言う富裕層もいます。なぜ、世界の富裕層は日本の不動産を買うのでしょうか?

世界の富裕層が日本の不動産に投資する5つの理由

1番目に大きな理由は円が安いと言うことです。2012年には1米ドル70円台だった円が、1米ドル155円前後にまで下がっています。


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プロフィール

花輪陽子

1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)CFP®認定者。
「ホンマでっか!?TV」などテレビ出演や講演経験も多数。 http://yokohanawa.com/

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監修:花輪陽子

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