HOMEコラム【~連載~FINANCIAL PLANNING シンガポールでおトクに賢く生きる】
-第244回- エヌビディアやマグニフィセントセブンはまだバブルではない?レイ・ダリオのレポート

【~連載~FINANCIAL PLANNING シンガポールでおトクに賢く生きる】
-第244回- エヌビディアやマグニフィセントセブンはまだバブルではない?レイ・ダリオのレポート

シンガポールではテイラー・スウィフトの公演が3月1〜9日に合計6回行われ、合計で30万人分のチケットは完売し、7割は周辺国からの旅行客が占めました。そのため、航空券は約3倍、宿泊予約件数も約4倍に跳ね上がりました。小さな国なので、影響があるエリアは交通規制が起き、学校のスクールバスの進路も変更されるなど大きな影響がありました。

人混みが苦手な私は主要な行事がある際には影響するエリアにはできるだけ出かけないようにしています。他のアジアと比べると治安が良いので気が緩みがちですが、交通事故件数(人口比)は日本と比べると高いです。

Channel NewsAsiaによると、シンガポールの交通死亡事故数は2023年に2022年の104件から131件へと大幅に増加し、負傷を引き起こした事故は、2022年の6,779件から2023年の6,944件に増加しています。人口が600万人弱の国に対して、多過ぎる数で、交通警察は、特定の交通違反に対する罰金や減点を含む罰則の引き上げに取り組んでいるようです。

また、シンガポールは各種コンサートのチケットを比較的入手しやすい国です。日本からもKPOPのライブ観戦に来る方もいます。私も2月に、オーチャードで買い物をしていたら、2階から群衆が走って移動する姿が見えました。誰だろうと思ったらNewJeansだったようです。私は昔、テレビや雑誌で芸能人の方ともご一緒していたこともあって、全く芸能人に興味がないのですが、狭い国なのでこのような偶然も起きるんだなと感じました。

■バブルとは何か レイ・ダリオ

世界最大手ヘッジファンドのブリッジウォーター・アソシエイツの創業者で著名投資家のレイ・ダリオ氏は、自身のLinkedInのページにバブルとは何かを解説しています。その一部を今回、ご紹介したいと思います。

「50年以上にわたる投資生活で多くのバブルを経験してきた私は、10年ほど前に、私の考えるバブルとは何かを説明している。バブル市場とは、次のような要素が高度に組み合わさっている市場と定義している。

○伝統的な価値尺度(例えば、資産の存続期間中のキャッシュフローの現在価値をとり、それを金利と比較する)に比べて価格が高い。
○持続不可能な状況(例えば、生産能力の限界によりその成長が維持できないサイクル後半に、過去の収益成長率を外挿すること)。
○市場が大きく上昇したため、ホットな市場と認識され、新規参入したナイーブな買い手が多い。
○広範な強気心理。
○負債による購入の割合が高い。
○価格上昇に賭けるために行われた先物買いや投機的買いが多い(必要以上の在庫、契約済みの先物買いなど)。

私はこれらの基準をすべての市場に適用し、バブルかどうかを確認している。この基準で米国の株式市場を見ると、 最も上昇し、メディアの注目を集めた一部の市場でさえも、あまりバブルには見えない。」

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プロフィール

花輪陽子

1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)CFP®認定者。
「ホンマでっか!?TV」などテレビ出演や講演経験も多数。 http://yokohanawa.com/

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新刊情報

『少子高齢化でも老後不安ゼロ シンガポールで見た日本の未来理想図』 (講談社+α新書)


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