HOMEコラム【~連載~FINANCIAL PLANNING シンガポールでおトクに賢く生きる】
-第242回-日経平均株価が史上初の3万9000円超え
米大統領再選の年のS&P500は歴史的にも強い

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-第242回-日経平均株価が史上初の3万9000円超え
米大統領再選の年のS&P500は歴史的にも強い

日経平均株価は取引時間中の史上最高値を超え、初めて3万9000円を上回りました。半導体大手エヌビディアの決算が史上予測を上回るなど好材料がありました。

今年は米大統領選挙の年ですが、1944年以来、米国の現役大統領が再選に立候補するたびに、株価はその年の上昇を記録してきました。現職が勝ったかどうかは問題ではなく、投票用紙に現職がいたということが重要でした。米国株の平均1年リターンは、大統領が再選を目指した過去13回のすべてのケースを対象にして16%だったようです。

現職の大統領は、短期的には経済を押し上げる政策を打つことができます。実際にジョー・バイデン大統領は、インフラ投資・雇用法、CHIPS法(アメリカ国内の半導体産業に関する政策)、インフレ抑制法に基づく支出を行っています。その結果、米国経済は多くの人々の予想よりも好調な状態が続く可能性があるということです。

2023年および2024年のQ1までは、マグニフィセント・セブンは、S&P500の上昇の大部分に貢献をし、他の493銘柄はほぼフラットという現象を引き起こしました。S&P493の収益成長は24年末までに大幅に回復するのでしょうか。

また、中国経済に関してはどうでしょうか。現在、中国ではデフレが続いており、更なる改革や成長がないと「失なわれた10年」に突入するリスクがあるとも言われています。

日本のバブル崩壊後の10年(1984-1994)と比較をしても、中国 (2015-2025)の市場の配当利回りは高く、株価純資産倍率(PBR)は中国企業の方が低く、中国株は割安となっています。

中国では様々な景気刺激策が取られており、昨年9月に24項目の政策枠組み(正式には「外国投資環境のさらなる最適化と外国投資誘致の強化に関する国務院の意見」)を発表しています。ビジネス環境の改善と海外直接投資(FDI)の促進を目的としたさまざまな措置をとる予定です。

例えば、1月24日には一定の国からのビザフリーエントリーができたり、2月24日には金融セクターへの外国人投資家が投資をすることができるようになりました(昨年に製造業への外国株主規制を撤廃しています)。

Alpine Macroによると、経済政策が行われたとしても、2024年の中国経済のマクロ状況は依然として弱いということです。歴史的には中国のビジネスサイクルは国内のファクターによって動力が動かされるということです。

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プロフィール

花輪陽子

1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)CFP®認定者。
「ホンマでっか!?TV」などテレビ出演や講演経験も多数。 http://yokohanawa.com/

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