HOMEコラム【~連載~FINANCIAL PLANNING シンガポールでおトクに賢く生きる】
-第234回- 外貨建て保険はおすすめか 注意点や選ぶべき商品は

【~連載~FINANCIAL PLANNING シンガポールでおトクに賢く生きる】
-第234回- 外貨建て保険はおすすめか 注意点や選ぶべき商品は

円安が止まりません。そんな中、日本でも銀行の外貨預金のキャンペーンが目につきます。1回のみのボーナス金利をもらうためにこのタイミングで円からドルに替えてもよいのかは疑問です。今の為替レートで円からドルに変える場合は再度円高が進むと受け取れる金利以上に為替で損失を出すリスクもある(再度、円に戻す場合)からです。

例えば、1ドル150円の時に10万円分を円からドルに両替をすると、約667ドルになります。こちらを、1ドル130円の時にドルから円に戻すと、86,710円になります。単純なケースにするために手数料は考慮していません。

例えば、年利が税引き後5%で1年間の間に33.35ドルの利息がもらえるとしましょう。同じく130円の時に利息も円転すると、約4,336円です。合わせて、91,046円になるので、8,954円の損失となります。

目先の金利の高さだけにとらわれ過ぎないようにしましょう。また、外貨預金は日本の金融機関を利用した場合も預金保護の対象外なので注意も必要です。

そんな中、日本では、円払いで運用通貨を選択できる外貨建て保険なども人気があるようです。契約通貨は米ドルなどですが、保険料の支払いは円などから選ぶことができるというものです。

米ドル払いの保険料支払いの場合、為替レートの推移によって思わぬ金額の月額保険料になることもあります。しかし、円払いであれば保険料は一定です。

デメリットとしては、金融機関に取られる為替手数料が高いということです。また、初期に解約をすると、解約控除が取られたり、解約返戻金が投資額を下回る場合もあったりするので契約の際には注意をする必要があります。

こうした注意点を考慮して、最低でも10年以上ポリシーを保有するのであれば米ドル建ての貯蓄性の保険は日本の商品であってもそれほどわるくはありません。

■返戻率を海外の商品と比べるとどうか

シンガポールなどの海外の類似商品(米ドル建ての貯蓄型プラン)と解約返戻金を比べると、日本の商品のほうが少し返戻率はわるいです。

海外の保険の場合、日本ではもちろん契約はできず、原則として海外在住期間に契約をする必要があります。保険業法で日本の保険会社が守られているからです。同じように、シンガポール在住者も香港の保険を購入することはできません。

また、保険金を受けるために外国の口座を持っている方がベターです(保険会社によっては必須のようです)。

→続きは会員サイトからお読みいただけます。

プロフィール

花輪陽子

1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)CFP®認定者。
「ホンマでっか!?TV」などテレビ出演や講演経験も多数。 http://yokohanawa.com/

Website
Twitter:@yokohanawa
Facebook

新刊情報

『少子高齢化でも老後不安ゼロ シンガポールで見た日本の未来理想図』 (講談社+α新書)


バックナンバーはこちら
【花輪陽子のFinancial Planning】
チェックしたサービス0件を
まとめて請求 まとめて問い合わせ