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今すぐ実践できるビジネス英語の超基本ルール!日常英会話との違いは?

海外でビジネスをしたい、海外出張が増えてきた、海外部署で働くことになった!…そんな時、ビジネス英語が必要になってきます。ネイティブの方とやりとりをするときのコツなど、実践に役立つビジネス英語とはどのようなものでしょうか?

ビジネス英語とは?

ビジネス英語とは、仕事で使う英語のこと。いまや国内だけではなく、海外との仕事で英語を使っている人は多いでしょう。挨拶や電話、メールや会議、プレゼンテーションなど、英語圏の文化に沿ったビジネスコミュニケーションは必須です。ビジネスの場でしか使用しない英語表現や独特な言い回しを知っているか、知っていないかではビジネスの交渉相手に与える印象も全く違ってきます。

ビジネス英語のポイント!日常英会話との違いは?

ビジネス英語とは家族や友人と話す日常英会話とは違い、会社の目上の人や商談相手、ビジネスシーンで使われる英語です。日本語にも丁寧語や尊敬語がありますよね。同様に英語でもビジネスシーンならではのフレーズや単語があります。ビジネス英語ではリーディング、ライティングが日常会話より更に難しくなるため、より多くの単語を習得する必要があると言われています。専門的な知識を必要とするビジネスであれば尚更です。

そのビジネス英語を習得する目的はは主に3つ。

  1. 相手に不快な印象を与えないようにするため
  2. 相手に今後も一緒に仕事をしたいという信頼感・安心感をもっていただくため
  3. 相手に色々と質問したり意見交換などをしたいと思っていただくため

挨拶ひとつを例にとっても「Hi!」だけではあまりにもカジュアルすぎるので「How are you?(こんにちは)」としたり、伝えづらいことを報告する場合などは「I’m afraid that…(残念ながら…できません)」、「I was wondering if you could…(…していただくことは可能ですか?)」とワンクッション置くような言い回しをする必要があります。また、日常会話だと単語だけで返答してしまうことでも、ビジネスシーンではカジュアル過ぎる印象を与えてしまうので、文章で返答する必要があります。このようにお伝えすると、身構えてしまいそうですが、ビジネス英語はよく使われるフレーズが会話、会議、電話、メールなどの場面ごとにあるので、その英語パターンを状況に応じて身につけていけば難しくありません。専門用語も同じ業界にいれば自然と身についていくもの。意外と日常会話よりも繰り返し何度も使うフレーズが多く、身に付きやすいものと言われています。

海外で仕事をするなら必見!ビジネス英語の超基本ルール

日常会話でも同じですが、ビジネス英語の超基本ルールは「相手を思いやる」こと。メール、電話、会って会話をする場合も気をつけなければならないポイントやマナーがたくさんあります。

クッション言葉をつけよう

よくあるのが単語も完璧、文法も完璧に英語を学んだ日本人が海外のビジネスマンを不快にさせてしまうケース。つまり、単刀直入に自分の要件だけを伝えてしまうケースです。仕事中はどんな人でも限られた時間に追われているもの。自分の要件を口に出す前に「Do you have a minutes?(今お時間ありますか?)」もしくは「I was wondering if you could support this…(…を手伝って頂けますか?)」などのクッション言葉をつけて丁寧にお願いする必要があります。国際的にも日本人は細やかな気遣いができると言われている民族。せっかくなので、ビジネス英語の時もその気遣いを忘れず、最大限に活かしましょう。

丁寧な印象を与えるクッション表現の例は以下。

<お願いをするとき>

  • I was wondering if you could…/可能でしたら…していただけますでしょうか?
  • May I ask you to…/…をお願いしてもよろしいでしょうか?
  • I hate to ask you to do this, but…/…を頼んでもよろしいでしょうか?
  • I realize(understand) that you are busy, but…/お忙しいかと思いますが…

<意見を述べるとき>

  • It seems to me that…/私には…のように思われます。
  • I can see your point, but…/仰る通りですが…
  • I can see what you are saying, but…/仰る通りですが…

<断りを伝えるとき>

  • Unfortunately,…/残念ですが…
  • I’m afraid that…/申し上げにくいのですが…
  • We regret to inform you that…/ご期待に添えず申し訳ございませんが…
  • If I may be so bold…/大変厚かましいことですが…

Must、Wantは使わない方がベター

また、何かをお願いする時「Must」はとてもきつく聞こえる表現ですし、「I want you to…(…してほしい)」の「want」は子どもっぽく聞こえてしまう表現なので使わないほうが無難です。使うなら、「Could you…(〜して頂けますか?)」そして、「I’d like you to…(〜して頂ければ…)」とやわらかい表現をするのがビジネス英語の基本です。一言変えるだけでネイティブの方に与える印象もガラリと変わるものです。

納得いく理由を伝えよう

母国語でない英語を使う時はどうしても言葉足らずになっているもの。「多分、わかってくれているだろう」と、仕事をお願いするときの意図や理由を伝えておらず、相手にしてみたらなんだか上から目線…と感じることもあるようです。お願いごとや相談をする時にはその背景もきちんと伝えるようにしましょう。十分に説明することで行き違いやミスを防ぐこともできます。

海外の方との会話のマナー 好まれる話題、NGな話題

日本では一般的に褒めていると思われる話題も海外ではNGなことがあるので気をつけましょう。まず、容姿について褒めてしまいたくなっても容姿、見た目は海外では褒められても快く思わない人がいるので気をつけましょう。肌の色ももちろんです。「色白ですね」は、日本では褒め言葉でも海外では人種的な要素が含まれることもあるのでもってのほかです。その他、日本でも同様ですが収入や年齢についての話題は好まれません。また、初対面の相手とはあまりしないとは思いますが、宗教や政治のトピックもさまざまな背景を抱えた方がいるので過敏になる方もいます。控えましょう。無難なのは天気や自分の趣味、ビジネスをする国を訪れた時の観光の話など、明るく、楽しく会話ができるものです。常に相手への敬意や海外の国の個々の事情を思いやることを忘れずお互い気持ちの良いコミュニケーションを心がけましょう。

英語力と気遣いが大事!

グローバル化が進み、さらに需要が高まるビジネス英語。日常英会話が得意な方でも、ビジネス英語には独特のフレーズなどがあるため、しっかりとマスターする必要があります。また、英語を使いこなすだけではなく重要になってくるのが「相手への気遣いや思いやり」です。一緒にビジネスをする相手や社内の人へ、気遣える一言、分かりやすくするために補足をつける、なども重要になってきます。要件だけを済ませても相手への気遣いや思いやりの一言がないとネイティブの方に不快感を与えてしまい、その後のビジネス関係にも影響が出てくるかもしれません。 相手との関係や状況に応じて気遣いの一言も添えれるようにしておきましょう。また、英語と同時に会話するときのマナーを身につけることができるよう、海外の文化にも日頃から興味をもっておくことも大事ですね。

<取材協力>
リーゼントマネジャー 岡田 兵吾(おかだ ひょうご)氏
マイクロソフト シンガポール アジア太平洋地区ライセンスコンプライアンス本部長
情報経営イノベーション専門職大学(iU)超客員教授
One&Co運営オンラインサロン「兵吾村塾」主宰・塾長
ビジネス書ベストセラー作家
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●記事内容は執筆時点の情報に基づきます。

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