HOMEコラム【~連載~FINANCIAL PLANNING シンガポールでおトクに賢く生きる】
第309回 節分やCNYなどを節目に、整理整頓。自宅の眠れるお宝で「お金をかけない贅沢」を

【~連載~FINANCIAL PLANNING シンガポールでおトクに賢く生きる】
第309回 節分やCNYなどを節目に、整理整頓。自宅の眠れるお宝で「お金をかけない贅沢」を

クローゼットの奥に押し込んだ「いつか着るかもしれない服」や、物置で眠ったままの「もったいないもの」。これらを抱えたまま新しい年を迎えるのは、家の中に「古いエネルギー」を溜め込んでいるのと同じことかもしれません。

シンガポールで生活をしていると衣替えなどの節目が少ないために収納スペースに物が溜まりがちでした。そこで、節分やCNYなどを節目に「家計の元旦」として迎えてみました。

1. 物置に眠る「最高のもの」を、今日から使う

『フランス人は服を10着しか持たない』というベストセラー本がちょうど物置から出てきたのですが、この本の生活は理想的だなって感じています。そこには、限られた上質なものを大切に使い、日常をシックに楽しむフレンチマダムの姿が描かれています。

私たちの家にも、マダムが驚くような宝物が眠っているはずです。「いつか特別な日に」と箱に入ったままのブランド食器、肌触りの良い高級タオル、あるいは知識の詰まった高価な本。これらを物置に眠らせておくことこそ、最大の「もったいない」です。

立春という新しいサイクルの始まりに、これらをすべて解禁しましょう。新しく何かを買い足さなくても、今ある「一番良いもの」を日常使いにするだけで、暮らしの満足度は劇的に跳ね上がります。これが、フランス流であり、最強の「お金をかけない贅沢」の極意です。家計管理の本質は、「何を削るか」ではなく「何を一軍として使い切るか」を決めることだと感じています。

2. 「安物買いの銭失い」を卒業する家計管理

節分に不要なものを8割手放すと、一つの真理に気づきます。

それは、私たちが手放したものの多くが「安かったから」「なんとなく」で手に入れたものだということ。「これでいい」という妥協で選んだものは、すぐに飽きが来たり、大切にされなかったりして、結局は「家計の邪気」へと変わります。一方で、心から「これがいい!」とときめいて迎えたものは、何年経ってもあなたを輝かせ続けます。

立春からの家計管理は、単なる節約ではありません。「自分を安売りしない」ための決断です。数を絞り、質を高める。この視点を持つだけで、無駄な衝動買いは消え、お金の使い道が「消費」から「自分への投資」へと変わっていきます。FPとして多くの家計を見てきて思うのは、家計を圧迫しているのは贅沢品ではなく「使われないまま眠っているモノ」だということです。

3. 立春、新しい自分への一歩

2月3日までに「邪気」を出し切り、2月4日の朝、スッキリした空間でお気に入りのお茶を、お気に入りのカップで飲む。その瞬間、あなたの「家計の元旦」が始まります。

持ち物を10着に絞るように、家計も、持ち物も、思考もシンプルに。

「持っていないもの」に目を向けるのではなく、「今ここにある最高のもの」を慈しむ。そんな豊かな節約生活を、この春から始めてみませんか?古い服を脱ぎ捨てるように、昨日までの習慣を脱ぎ捨てて。

新しい運気は、軽やかになったあなたのクローゼットに、一番に飛び込んでくるはずです。持ち物を減らすと、不思議と「何にお金を使いたい人生なのか」も、静かに見えてきます。


プロフィール

花輪陽子

1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)CFP®認定者。

「ホンマでっか!?TV」などテレビ出演や講演経験も多数。 http://yokohanawa.com/

Website
Twitter:@yokohanawa
Facebook

新刊情報

世界標準の試算の増やし方
豊かに生きるための投資の大原則
河北博光[著]/花輪陽子[執筆協力]

バックナンバーはこちら
【花輪陽子のFinancial Planning】

 

チェックしたサービス0件を
まとめて請求 まとめて問い合わせ