HOMEコラム【~連載~FINANCIAL PLANNING シンガポールでおトクに賢く生きる】
第306回 環境が変わってもお金に振り回されないために― 自動的にお金が流れる仕組みを作る ―

【~連載~FINANCIAL PLANNING シンガポールでおトクに賢く生きる】
第306回 環境が変わってもお金に振り回されないために― 自動的にお金が流れる仕組みを作る ―

今回お伝えしたいのは、「頑張らなくてもお金が回る家計は、才能ではなく設計でつくれる」ということです。私自身、収入が大きく変動する人生の中で、何度も家計システムを組み替えてきました。家計のお金の回し方には様々な方法がありますが、最初に設計し、問題が生じたら改善していけばよいシステムを構築することに尽きます。

お金や人生で問題にぶつかったときは初心に立ち返り、目標設定がずれていないか、システムのどこかに問題や不備はないか、何を改善すべきかを考えていけばよいのだと思います。ここでおすすめの本を紹介したいと思います。

世界最大のヘッジファンド「ブリッジウォーター・アソシエイツ」の創業者レイ・ダリオは、著書の中でお金などに関する原理原則を述べています。彼の言う「プリンシパル(Principles)」は、人生やビジネスの荒波を乗り越える中で導き出した「再現性のある成功法則」です。

なぜ「原則」が必要かというと、私たちは日々、似たような状況に何度も遭遇するからです。その場しのぎで判断するのではなく、「こういう状況ではこう行動する」という原則を持つことで、感情に左右されず、より良い意思決定ができるようになります。

レイ・ダリオの「原理原則」とは

▪現実を直視する:
「現実はどうあってほしいか」ではなく、「現実はどうなっているか」を正確に把握する

▪人生は「マシーン」である:
人生や会社を一つの機械(システム)として捉え、うまくいかない時は「設計」や「部品(人)」を修正すればいい

▪進化のループ:
失敗を「痛み」で終わらせず、「内省」を通じて「原則」を導き出し、次の行動を改善するプロセスを繰り返す

これらの考え方は、投資や経営だけでなく、家計管理にも応用できます。つまり、家計も「感情」ではなく「設計と改善」で強くできる、ということです。彼の著書『PRINCIPLES』では、これらが「ライフ(人生)」と「ワーク(仕事)」の2つのカテゴリーに分けて解説されているので、ぜひ読んでみてください。

私が実践しているお金管理術

私は2010年に『夫婦で年収600万円をめざす! 二人で時代を生き抜くお金管理術』を上梓しました。この本は、アメリカのファイナンシャルアドバイザー、デビット・パックの著書『Smart Couples Finish Rich』から着想を得て書いたものです。

当時は共働き率が低く、待機児童が多い時代でした。リーマンショックの影響で所得は伸びず、パートナーシップの力で世帯所得を伸ばしていく必要がありました。年収の数字については編集者と迷いましたが、当時は今のようなインフレではなかったため、現実的な数字が選ばれました。

数字そのものは本質ではありません。私がこの本で伝えたかったエッセンスは次の点です。パートナーシップは、独立した生命体同士であること。一方がもう一方に「寄生」したり、重荷をすべて預けたりするのではなく、二本の樹が適度な距離を保ちながら、同じ空に向かって伸びていく関係。それこそが、長期にわたって腐敗せず、進化し続ける唯一の形なのだと思います。

家計も企業や組織と同じ「システム」と考えることで、感情に流されることなく、強固な仕組みを構築することができます。

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プロフィール

花輪陽子

1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)CFP®認定者。

「ホンマでっか!?TV」などテレビ出演や講演経験も多数。 http://yokohanawa.com/

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Twitter:@yokohanawa
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世界標準の試算の増やし方
豊かに生きるための投資の大原則
河北博光[著]/花輪陽子[執筆協力]

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