【~連載~FINANCIAL PLANNING シンガポールでおトクに賢く生きる】
第303回 来年の成果を分ける、資産運用の目標の立て方

年末年始は、一年を振り返り、次の一年をどう過ごすかを考える大切な節目です。
仕事、健康、趣味、そして資産運用や家計についても、「来年はどうありたいか」を落ち着いて考えられる、数少ない貴重なタイミングだと思います。人生においては、どんな分野でも目標設定が重要ですが、お金に関しては「無駄遣いをしない」「投機的なことはしない」といった守りの意識だけでは、これからの時代は不十分です。
何のためにお金を使うのか。
どのように使えば、より豊かに暮らせるのか。
そのための知識を持ち、実行していくことが、これまで以上に重要になっています。
今回はまず、「目標設定」にフォーカスしてお話ししたいと思います。
■一般的に「良い目標」とは何か
良い目標には、分野を問わず共通する特徴があります。まず重要なのは、目標が数字で測れる形になっていることです。「頑張る」「増やす」「無理のない範囲で」といった表現は気持ちは表していますが、行動を具体的に変える力はあまりありません。
数字が入ることで、初めて「今は順調なのか」「ズレているのか」が分かるようになります。測れないものは改善できない、というのは多くの分野に共通する原則です。
次に欠かせないのが、期限が明確であることです。「いつか」「そのうち」という目標は、ほぼ確実に先送りされます。一方で、「1年後までに」「来年末までに」と期限を区切ると、残り時間から逆算して、今何をすべきかが見えてきます。目標は未来の話であると同時に、今日の行動を決めるための道具でもあります。
さらに、良い目標は少し無理がある、いわゆるストレッチ目標であることが多いものです。確実に達成できる目標は安心感はありますが、行動を大きく変える力は弱くなりがちです。反対に、現実離れした高すぎる目標は、途中で諦める原因になります。理想的なのは、「頑張れば届くかもしれない」と感じる水準です。
結果として目標に届かなかったとしても、低い目標を立てた場合より良い位置にいることは多く、自然に目標以上の結果が出ることは、実はあまりありません。
また、良い目標には自分でコントロールできる要素が含まれています。結果そのものは環境や運に左右されますが、行動は自分で選べます。結果だけでなく、その結果に近づくための行動をセットで考えることで、目標は現実的になります。
最後に、良い目標は途中で見直すことを前提にしているという点も重要です。環境や前提条件が変われば、目標を調整するのは自然なことです。定期的に振り返り、必要であれば修正する。その柔軟さが、長く続けられる目標につながります。
■実体験から見る「良い目標」と「惜しい目標」
今年、私はゴルフと健康面で目標設定をしました。
この二つは、良い例と惜しい例がとても分かりやすく出たと感じています。ゴルフについては、「週1回練習、月1回ラウンド」という行動目標を立てました。これは比較的うまくいき、習慣として定着しました。
一方で、「いつまでにスコア100を切る」といった具体的な数値目標を設定しなかったため、結果としてスコアは思ったほど改善しませんでした。
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プロフィール
花輪陽子

1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)CFP®認定者。
「ホンマでっか!?TV」などテレビ出演や講演経験も多数。 http://yokohanawa.com/
| Website Twitter:@yokohanawa |
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