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第299回 ミドルスクールになる前にインターナショナルスクールに入れた方がよい理由

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第299回 ミドルスクールになる前にインターナショナルスクールに入れた方がよい理由

家族での移住の相談をよく受けます。シンガポールのインターナショナルスクールに子どもを通わせるなら、ミドルスクール(中学校)に上がる前の段階で入学しておくことを強くおすすめします。

私の子どもは幼稚園からインターに通っていますが、ミドルスクールに進学したタイミングで、学習内容や学校生活の難易度が一気に上がるのを実感しました。ハイスクールになると、大学進学や大学の単科も入ってくるのでよりシリアスだそうです。

中学生になると、教科ごとに先生がつき、保護者もそれぞれの先生と面談を行います。英語が母語でない家庭の場合、このやり取りだけでも大変です。

教師からは、子どもの課題提出や成績管理、進路選択について細かな説明があり、親にもかなりの英語力が求められます。多くの学校が生徒向けに英語サポートの制度はありますが、授業のスピードや内容のレベルはすでにネイティブに近いです。

学習内容も大人顔負けです。読書では1セメスターにかなりの数の読書を求められます。

内容も読書教育の中で「ジャンルを意識して読む」ことが非常に重視されています。単に本を読むのではなく、その本がどんな種類の物語で、どんな目的で書かれているかを理解しながら読む力を育てていくのです。

たとえば、最初の学期はフィクション中心、次の学期はノンフィクション中心というように、ジャンルを変えて幅広い視点を身につけるのです。また、読書後には「この本はどんなジャンルで、何を伝えたかったのか」をまとめる課題が出されます。

読書は英語力を高めるだけでなく、論理的に考える力や批判的思考を育てるトレーニングにもなっています。

ジャンルを意識しながら読むことで、子どもたちは自分の関心の方向を見つけ、知的な好奇心を深めていくのです。こうした体系的な読書教育は、単なる英語学習を超えて、「自ら考え、学び続ける力」を育む大きな土台になっていると感じます。

歴史・社会問題など、深い考察を必要とするものが多く、語彙力や読解力の高さが問われます。理科では細胞の構造を学び、大学レベルの顕微鏡を使って観察することもあります。数学は全員が「アクセラレートマス(上級数学)」を履修し、進度が非常に速く、抽象的な概念を扱う段階に入ります。

また、部活動や選択科目も多岐にわたり、音楽・アート・スポーツ・演劇など、自分でスケジュールを組む必要があります。学校代表のスポーツチームに入ると、他校との試合も多く、試合があると帰宅は7時半になることも。週3回部活があると、その後に読書や算数の宿題をするのはかなり難しいと感じました。

親も学校のシステムやルールを理解していないと、サポートが難しくなります。小学校の段階から慣れている家庭でも、この変化の大きさには驚くほどです。

こうした環境にスムーズに適応するためには、できるだけ早く、英語と学習スタイルに慣れておくことが大切です。幼少期から通っていると、子ども自身が自然に英語を吸収し、クラスメートとの関係や授業の進め方にも自信を持って臨めます。

ミドルスクール以降に転入することももちろん可能ですが、その場合は親子ともに相応の準備期間と覚悟が必要になります。もしインターを検討しているなら、なるべく早い段階で始めることが、子どもにとっても、親にとっても最も負担の少ない選択だと思います。

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プロフィール

花輪陽子

1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)CFP®認定者。

「ホンマでっか!?TV」などテレビ出演や講演経験も多数。 http://yokohanawa.com/

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Twitter:@yokohanawa
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