【~連載~FINANCIAL PLANNING シンガポールでおトクに賢く生きる】
第298回 教育も一つのアセットクラスに?「教育 × 金融」で外貨を獲得するイギリス

ジムロジャーズ氏に10月14日に取材に行きましたが、彼も少し前に金と銀を買い増したそうで、まだ売却はしていないそうです。ファミリーオフィスなどでも資産分散として一定の割合の貴金属をETFや現物で保有している場合も多いです。
特徴
現物の裏付けがあるETF
ETFの裏では、実際の貴金属(いわゆる「Bullion=地金」)を保管しており、価格はこれら実物の市場価格にほぼ連動します。つまり、投資家は「金などを実際に保管する代わりに、このETFを保有する」イメージです。
4種類の貴金属に分散投資
通常の「金ETF(GLDなど)」は金だけに投資しますが、金・銀・プラチナ・パラジウムを組み合わせて、貴金属市場全体に分散投資できる商品もあります。
信用リスクが低い
デリバティブ(先物)などを使わず、実物資産を裏付けとしているため、発行体や金融機関の信用リスクを最小限に抑えられます。
シンプルで低コスト
金庫で保管するよりも手軽に、証券口座を通じて取引できるため、個人・機関投資家の双方に人気があります。
投資メリットと留意点
メリット
- インフレや通貨下落のヘッジ手段として有効
- 実物保有に比べて流動性・利便性が高い
- 複数の貴金属に分散されており、リスクを軽減
留意点
- 配当や利息はない(値上がり益が主なリターン)
- 貴金属価格の変動により価格が上下
- 為替リスク(米ドル建て)もある
| 「実物の金・銀・プラチナ・パラジウムをまとめて保有するETF」であり、貴金属の現物価格に幅広く分散して投資できるシンプルで安全性の高い商品です。 「金だけでなく、貴金属全体に投資したい」という投資家に向いています。 |
地方×国際教育戦略:海外学校誘致の最前線
~“企業誘致”から“学校誘致”の時代へ~
教育の分野でも日本での大きなうねりがあるので見逃せません。10年したら日本という国が大きく変化する可能性があるので知っている情報をお伝えしたいと思います。
近年、関西エリアを中心に英国系インターナショナルスクールの新設・展開が急速に進んでいるのをご存じでしょうか。
神戸・六甲アイランドでは、英国の名門「ノースロンドン・カレッジエイト・スクール(NLCS)」が2025年9月に開校。その後、2028年には中高一貫のボーディングスクール(全寮制)も開設する計画です。
英国式のリベラルアーツ教育を掲げ、世界大学ランキング上位を目指す進学指導を行うなど、教育内容も本格的。
この流れは関西だけでなく、日本全国に広がりを見せています。
▶コラム100 My Life Planはこちらからご覧いただけます!
プロフィール
花輪陽子

1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)CFP®認定者。
「ホンマでっか!?TV」などテレビ出演や講演経験も多数。 http://yokohanawa.com/
| Website Twitter:@yokohanawa |
| 新刊情報 |
世界標準の試算の増やし方
豊かに生きるための投資の大原則
河北博光[著]/花輪陽子[執筆協力]

バックナンバーはこちら
【花輪陽子のFinancial Planning】