【~連載~FINANCIAL PLANNING シンガポールでおトクに賢く生きる】
第297回 高市相場で株式市場はどこまで上がる?シンガポールで交通事故、慰謝料はいくら?

高市相場で株式市場はどこまで上がる?
高市氏が日本で初めての女性総裁となりました。市場では高市氏の勝利を織り込んでいなかったため、発表翌日の月曜日には日経平均株価が大幅に上昇しました。女性リーダー誕生による象徴的なインパクトと、「新しい日本」への期待感が市場心理を押し上げた格好です。
副総裁には麻生氏が就任し、懸念されていた債券市場もいまのところ落ち着いています。為替は1ドル150円台と円安ドル高が進み、輸出関連株が買われています。
この円安基調はしばらく続く可能性があります。米国との金利差が依然として大きく、日本が本格的な利上げに踏み切れない以上、為替は円安方向に振れやすいでしょう。
とはいえ、円安は輸入物価の上昇を通じて家計への負担を強める側面もあります。株高・円安の恩恵を受ける企業もあれば、コスト高で苦しむ業種もあり、格差が広がる相場でもあります。
キャシー・ウッド氏へのインタビューで見えた未来
先日、マネーフォワード主催の「お金のエキスポ」で、アーク・インベストメントのキャシー・ウッド氏とエミン・ユルマズ氏の対談が行われました。私はそのアレンジと収録をお手伝いさせていただきましたが、キャシー氏は非常に落ち着いていて、ゆっくりとわかりやすく話す印象的な方でした。人を引き込むスピーチ力と、未来を語る情熱が印象的でした。
キャシー氏のマーケット見通しによると、「AIバブルはまだ5合目」。ITバブル期でいえば1995年頃にあたるとのこと。つまり、今後5年はAI関連投資が拡大し続ける可能性があると見ています。
AIが生産性を大きく押し上げ、旧来の職が減る一方で、AIを活用するスキルを持つ人にとってはキャリアの大きなチャンスになる時代が来る――そんな未来を語っていました。
また、アメリカ経済については「移民の減少」と「ベビーブーマーの退職」により労働市場がタイトで、雇用は強いという見方。全体的に非常に楽観的で、テクノロジーがもたらす未来を信じる姿勢が印象的でした。
日本でもAIやDX(デジタルトランスフォーメーション)の波が確実に広がっています。キャシー氏のような投資家の視点を学ぶことで、自分の働き方や資産運用の方向性を見直すきっかけにもなりそうです。
シンガポールで交通事故に遭った場合、慰謝料はいくら?
こちらのコラムでも少し触れましたが、私は約2年前にシンガポールで交通事故に遭い、鎖骨を骨折しました。横断歩道を青信号で渡っているときに、左折してきた車が止まらずに衝突したのです。人生で初めて弁護士を通じた示談交渉を経験し、その過程で学んだことを共有したいと思います。
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プロフィール
花輪陽子

1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)CFP®認定者。
「ホンマでっか!?TV」などテレビ出演や講演経験も多数。 http://yokohanawa.com/
| Website Twitter:@yokohanawa |
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河北博光[著]/花輪陽子[執筆協力]

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