HOMEコラム【~連載~FINANCIAL PLANNING シンガポールでおトクに賢く生きる】
第262回 シンガポール富裕層の5つの思考法

【~連載~FINANCIAL PLANNING シンガポールでおトクに賢く生きる】
第262回 シンガポール富裕層の5つの思考法

FLASH 2024年9月24日10月1日合併号でジムロジャーズさんを含めたシンガポールの超富裕層と富裕層5人にインタビュー取材をしました。一代で富裕層になった方の特徴として、次のようなことが見られました。

1.子供の頃から稼ぐ練習をして、早く起業をする


投資家のジム・ロジャーズ氏は「誰もが早くからお金に興味を持つべき」と言っていますが、早期から稼ぐ練習をすることは重要です。

「私はアメリカのアラバマの小さい村に生まれ、五人兄弟のうちの長男として、中流家庭で育ちました。貧乏ではありませんでしたが、決してお金持ちでもありませんでした。誰もが早くからお金に興味を持つべきだと思います。私は5歳のときに初めて仕事をしました。野球の試合で、みんなコカコーラのペットボトルを投げるので、そのコカ・コーラの空き箱を集めるのが僕の仕事だったんです。」

会社員の場合、定額で報酬がもらえる、教育してもらえる、会社の看板を使って営業ができる、福利厚生や社会保障が充実しているなどのメリットがありますが、成功報酬ではない場合が一般的なので、どれだけ売上を上げてもボーナスで一部反映されるなどに留まります。

欧米人は転職などを繰り返して会社員の場合でも年収を上げる工夫を常にしています。

また、周りの資産家の中では、20代など扶養家族がいない時期など早くから起業している方が多いと感じました。自分で会社を運営すると、営業をして自分で稼がないと売り上げもないのですが、自分の裁量次第では売り上げ、経費、働き方などコントロールできます。また、会社の運営も長く続けることで、様々な改善や問題解決ができて、複利効果で事業の成果が高まります。

2.自分がわかる部分に集中投資をする 資産運用を早期から始めている

今回、取材をした方の多くが不動産で財を作っている方が多かったです。ジムロジャーズ氏は株式投資ですが、それ以外の方は不動産、もしくは自分の事業でした。不動産であれ、株式投資であれ、事業であれ、皆、早くから始めて長くやっている方がほとんどでした。経験や技術の蓄積は大きいのでしょう。

自分の事業、住んでいる国の不動産など、よく分かることだけに集中投資をする勇気も大切です。

「皆がよくやっている分散投資をしてもお金持ちにはなれませんよ。お金持ちになりたければ、お金を置くのにふさわしい場所を見つけ、集中して投資することです。すぐに破産することもありますが、金持ちになりたいなら、それが1番の方法です。卵を正しいカゴに入れ、非常に注意深く見守るんです。」

― ジム・ロジャーズ

3.納得をしたところにだけお金を使う

1代で10億などの資産を作っている方はインフレの波に乗ったなどはあるものの、投資ができるように普段の生活は倹約している印象を受けました。たくさん稼いでいるのに、一般の会社員の方よりも使わない印象です。得られる報酬が定期収入ではないというきびしさもあるのかもしれません。

→続きはこちらからご覧いただけます

プロフィール

花輪陽子

1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)CFP®認定者。
「ホンマでっか!?TV」などテレビ出演や講演経験も多数。 http://yokohanawa.com/

Website
Twitter:@yokohanawa
Facebook

新刊情報

世界標準の試算の増やし方
豊かに生きるための投資の大原則
河北博光[著]/花輪陽子[執筆協力]

バックナンバーはこちら
【花輪陽子のFinancial Planning】

 

チェックしたサービス0件を
まとめて請求 まとめて問い合わせ