【~連載~FINANCIAL PLANNING シンガポールでおトクに賢く生きる】
第255回 ドル160円|円安とインフレ時代の資産の育て方世界の超富裕層の投資と仕事の思考法
一代で100億円以上を築いたジム・ロジャーズさん級の超富裕層のアメリカ人女性(40代)を東京で6日間アテンドをしていました。その方から学んだ超富裕層の投資と仕事の思考法、富裕層ビジネスのトレンドやポイント等をお伝えしたいと思います。
その方は20歳の時に最初の1億円を手にしたという40代の女性の投資家で、シンガポールにシングルファミリーオフィスを開いており、不動産を含めたコモディティで大成功し、世界中に資産があります。もちろん、ジムさんのこともご存知でした。ジムさんのように、日本で本を出してメディアに出たいと言っていたので、そのうちその方の仕事もするかもしれません(笑)。
今、世界の富裕層の間で定住せずに、旅行をしながら生活の拠点を複数持つというスタイルが流行っているようです。現在は複数国で不動産や子供の教育基盤を持っており、日本も検討しているようでした。3つや4つの国の学校に子供を通わせている方が結構いるのです。多くの国では学生ビザを出し、保護者も一定期間であればビザなしで旅行することができたりします。日本の場合、アメリカのパスポートだと90日滞在が可能です。
超富裕層のアレンジは税金、ビザ、不動産、教育、生活周りなど全てのサービスをワンストップで提供をする必要があります。何か一つでもピースが当てはまらないと、全てが成立しないということがあるからです。気に入った学校や不動産が見つからなければ、税金など重大なデメリットが出てきたら、プロジェクトはなくなるからです。そのため、外国人が不動産を購入する税金に慣れている税理士、ビザ専門の行政書士、不動産コンサルタントなどの専門家を集めてお客様と英語で会議をしました。
また、普段シンガポールの学校情報をアップデートしていたのですが、東京のインターや私立に通わせているお友達のネットワークを使って情報収集をしました。こういうときにママ友ネットワークは活きます。
〈富裕層の思考法 日常から小さなリスクを取る〉
今回、超富裕層と土日も含めて6日間一緒にいたので、思考法などを学ぶことができてよい経験になったので考え方をシェアします。
よくなぜこうした富裕層の方と仕事ができるのか質問されるのですが、信頼関係をまず作って味方につくことを意識しています。お金にシビアな方が多いので、フィーよりも経験を積めることを重視する、徹底的に黒子になることなども重要です。超富裕層の周りには当然騙そうとする人も寄ってくるようです。そうした方を排除してあげて、味方になって寄り添うことを意識しています。
また、激しい性格の方も多くて、ころころ意思決定が変わったりする(5分後には違う決断をしたりもする)こともよくあります。何を言われても心を穏やかに保つ、予定はオープンにして変更できるようにフレキシブルに対応しなければなりません。今回、レストランも前もって複数予約しておいたのですが、気分やスケジュールによってコロコロ変わって、レストラン側にすごく怒られました。そうした怒りも受け流して、機嫌よく対応することが重要なのかなと感じました。
今回の方の性格はすごく楽観的でリスクを取る、見るもの全てを深く知りたくなる、頭に思い浮かんだことは言語化しながら思考するというタイプでした。
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プロフィール
花輪陽子
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)CFP®認定者。
「ホンマでっか!?TV」などテレビ出演や講演経験も多数。 http://yokohanawa.com/
Website Twitter:@yokohanawa |
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監修:花輪陽子
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